生理痛の始まり
私の初潮は小学5年生。そのころは生理痛を感じることはありませんでした。それから中学生になると初めて生理痛を感じるようになったのです。ただ、そのころは痛み止めで治まる程度。
そんなあるとき、高校受験の前くらいに、立っていられないほどの生理痛と吐き気に襲われたことがありました。しかし、生理痛がひどくなったのはその1回のみ。それ以降は症状も治まり、痛み止めで動ける程度となったので、ひどくなった際は「受験のプレッシャーでひどくなったのだ」としか思っていませんでした。
激痛だったワケは…
社会人になり、私は介護職に就きました。生理痛はありましたが、仕事が忙しかったこと、痛み止めでなんとか耐えられていたことで受診を疎かにしていて……。
そして社会人7年目の冬、生理2日目のことです。突然、動けなくなるくらいの痛みに襲われました。痛み止めも効かず、このとき近所に産婦人科がなかったので、取り急ぎ内科を受診。
エコー検査をしてもらうと右側の卵巣から出血が見られると医師に言われました。医師からは産婦人科に受診することをすすめられたのですがこの日は行くことができず、また仕事の忙しさからこの月は後回しにしてしまい……。
そして翌月の生理期間、また痛み止めが効かないほどの激痛に襲われ……私はやっと産婦人科に受診することに。そして検査をしてもらうと子宮内膜症だと言われました。
治療開始、心の支えになったのは
医師からは手術をすることもすすめられましたが、このときは薬での治療が可能だと言われ、私はホルモン剤での治療を選択しました。
そして服用を始めると生理痛は軽くなりラクにはなりました。しかし、つらかったのは副作用です。薬の影響で体重が1年で10kgほど増えていしまいました。周りから太ったと言われることがつらく、何度も治療をやめたいと思ったことも。
そんなとき泣いてしまうことも多くなった私を支えてくれたのは、家族と彼氏でした。そっと寄り添いやさしい言葉で慰めてくれ、そのおかげでなんとか治療を続けることができたのです。
約3年の薬の服用で卵巣の腫れは治まりました。そして体重は徐々に減っています。生理痛も軽くなり、生理不順も治りました。私の場合は薬の服用でよくなりましたが、もう少し受診が遅れていたらと思うと怖くて仕方ありません。自分の体は大事にしようと思えた出来事でした。
著者/櫻井 藍
監修/助産師 松田玲子
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