「もう母子健康手帳は受け取ったの?」
第2子を妊娠して7カ月ほど経ったある日のこと。何気ない会話の中で、夫が私に尋ねてきました。「おなかの子ってもう母子健康手帳あるの?」と。私は、このひと言に驚き、自分の耳を疑ってしまいました。母子健康手帳は、一般的に妊娠がわかった初期の段階で取りに行くことが多く、週数でいうと、およそ妊娠5〜8週の間。
母子健康手帳は、赤ちゃんの様子だけではなく、母親の血圧や尿検査の記録など、母体の健康状態も記入するものです。私は第2子の妊娠判明後、母子健康手帳を取りに行くにあたり、夫に事前に手帳を取りに行く日を伝えた上に、受け取った日には夫にも中身を見せていました。
がく然とした私
しかし、私がすでに母子健康手帳を取りに行ったことを、夫は記憶していなかったようなのです。私は、夫が母子健康手帳を取りに行くタイミングを把握していなかったことや、7カ月もの間、母子健康手帳があるかどうかを知らずに過ごしていたことに驚き、呆れてしまいました。
しかも、今回は私にとって2回目の妊娠です。上の子のときにも同様に母子健康手帳を取りに行ったのに、なぜ夫は何も把握していないのか……。きっと夫は、妊娠や出産を自分ごととして考えてくれていないのだろうなと感じました。
父親こそ母子健康手帳を取りに行ってほしい
私は、母子健康手帳をもらうことで親になる自覚が高まると考えています。最近では父子手帳なるものを発行している自治体もちらほらあるようで、父親が母子の健康状態を把握することは、妊娠・出産・育児をするにあたって大切なことだと感じています。
私は、この出来事を通じて、父親にこそ母子健康手帳を取りに行ってほしいと強く思いました。母子健康手帳という名前から母と子のためのもののように感じるかもしれませんが、母子手帳の内容を知ってもらうことで、夫にはもっと父親としての自覚を高めてほしいと思ったのです。
母親は母子健康手帳を記入する以外にも、毎回の妊婦健診や体の変化で、母親になったことを自覚できます。一方、父親は妊娠する側ではないので、親になる自覚を感じにくいのかなと思います。だからこそ、父親も母親と一緒に母子手帳を取りに行くことで、夫婦で一緒に親になる足並みを揃える必要があると感じました。
著者/nanoka22
イラスト/もふたむ
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