いつも私ばかり
夫と結婚後、家の掃除はいつも私がおこなっていました。たまに洗面所を軽く水で流してくれることはあっても、ほかの部屋を水拭きをしたり、掃除機をかけたりするのは私の役目。「2人で住んでいる家なのに、どうして私だけが掃除をしなくちゃいけないんだろう」という不満がありました。
しかし、なかなか夫に言い出すことができず自分の胸の内だけでイライラする日々。そんな私の思いも知らず、夫が自主的に家の掃除することは一向にありませんでした。
予想外の言葉が…
そんなある日、いつものように部屋の掃除をしていると「もうこれ以上は我慢ができない!」と私の中でなにかがプツンと切れたような気がしたのです。
そして、今まで言えなかった不満を思い切って夫にぶるけてみることに……。夫に「ねえ、いつも私が1人で掃除しているのを見てどんな気持ちでいるの?」と聞きました。すると夫は「部屋きれいになってうれしいよ」と言ったのです。
夫はキョトンとしていて
私は「1人でする掃除は孤独な気持ちになる」と私の気持ちを代弁するような答えが返ってくるのではないかと想像していたため、予想外の夫の返答に私は怒りを通り越して、あ然としてしまいました。さらに「部屋がきれいになってうれしいと思うなら、自分が掃除することで私にもうれしさを味わせてあげたいなとは思わないの?」と聞いてみても、夫はキョトンとした表情で……。
どうやら夫には、家の掃除を自分がおこなうという発想がなく、家の掃除は妻がおこなうのが当たり前だと思っていたようなのです。夫が自分から進んで掃除をしなかったのは、家の掃除を自分ごとだと考えていなかったからだとわかり、私は「一緒に住んでいる家なのだから、掃除は2人で協力してやりたい」と伝えて、夫に少しずつ掃除を頼むようになりました。
今では、私が掃除をしていると、夫が掃除機を持ってきて一緒に掃除してくれたり、自分から部屋を片づけたりするようになりました。あのとき、勇気を出して夫に自分の気持ちを伝えてよかったなと思っています。
著者/nanoka22
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