イヤイヤ期の長男はごはんよりおもちゃ
長男が2歳になったころイヤイヤ期が始まり、私や夫の言うことを聞いてくれないことが多くなりました。特に困ったのは食事より遊びを優先することで、長男が遊んでいるときに「ごはんだよ」と声を掛けると「イヤ!」と泣いてしまうのです。
長男を強引に食卓の椅子に座らせると、食器を手で払いのけてしまうこともありました。「食べ終わったら遊ぼうね」「おもちゃとバイバイしようね」など、さまざまな声掛けをしましたがどれもうまくいかず、私と夫は頭を抱える毎日でした。
おもちゃを擬人化する作戦が成功!
仕方なくおもちゃを食卓に持ってくることを許したこともありましたが、そうすると長男は遊んでしまい、食事が全然進みません。そこで私は、長男のお気に入りだったミニカーを使って、「ミニカーさんはごはん見たいって言ってるよ。机の上で見ててもらおうか」と長男に声を掛けてみました。
すると、長男はすんなり「うん」とうなずき椅子に座ったのです。私が食卓の少し離れたところにミニカーを置き、「おいしそう!」とミニカーになりきって話すと、長男は遊ぼうとすることなく、うれしそうに食事をしてくれました。
今では長男が次男に声掛け
それから長男は食事のたびにミニカーを持って来ましたが、私が「ミニカーさん、ここで見ているよ」と離れたところに置いておくだけで満足するように。長男は遊びの延長のように捉えていたのかもしれません。長男の言葉が増えてくると、「ミニカーさん、うれしそうだね」と自分から言うことも増えてきました。
あれから2年たった今は、次男が2歳になりイヤイヤ期が始まったところですが、4歳になった長男が「おもちゃさん、ここにいてもらおうね」と声を掛けてくれるので、ぐずることなく食事をしてくれています。
食事以外の場面でもおもちゃの擬人化は効果があり、「おもちゃさん、片付けてほしいって言ってるよ」「投げたら、おもちゃさん痛いと思うよ」と言うと、子どもたちは素直に聞いてくれます。単純に注意されるより受け入れやすいのでしょう。私が言う前に子どもたちがおもちゃの声を代弁してくれることも多く、親子でごっこ遊びのように楽しんでいます。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
著者:香川えりか
4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。