交際中には見抜けなかった義妹の正体
夫には10歳年の離れた妹がいます。交際時、義妹はまだ大学生。物静かなタイプで、当時彼女は一人暮らしをしていたので、彼の家に遊びに行っても会うことはあまりありませんでした。
彼は妹をとてもかわいがっていて誕生日のたびにプレゼントを用意したり、論文を手伝ったりと、なにかと手をかけていました。今思えば、シスコンとも思える言動がたくさんあったのですが、当時は妹思いの優しい彼だとしか思っていません。
交際は順調で、ついに結婚が決まったときには義妹からもプレゼントをもらい、彼女との関係もうまくいくだろうと思っていたのです。ひとつ気になったことといえば、彼女が「私は、お兄ちゃんみたいな人と結婚したい」と言っていたこと。彼氏がいる様子もなく、趣味のBLマンガで部屋は溢れかえっていました。義妹は大学を卒業したあと実家に戻り地元で就職しましたが、数ヶ月で辞めてしまいニート生活を送ることに。
夫の実家に帰るたびに、義妹と顔を合わせるようになりました。義実家の誰も、義妹が仕事をしないことをとがめることはありません。彼女は義両親が働いたお金を自分の趣味にすべて費やすような生活を送っていて、私はモヤモヤしていました。
口を出さないで!ニート義妹の過干渉に限界
結婚後、私たちに娘が誕生すると義妹は娘のことをとてもかわいがってくれました。おもちゃを買ってくれることや、一緒に遊んでくれるのはうれしいことでしたが、私の育児に口を出すようになったのです。「こんな服着せてたら風邪ひくよ」「お菓子食べさせすぎ」「私だったらこうするけど」と、育児経験のない彼女から散々なことを言われ、何度も頭にきました。
義両親はいい人たちですが、義妹の言いなりです。常に義妹のご機嫌を伺いながら暮らしていますが、義妹は気に入らないことがあると大声で叫んだり泣いたりします。
義妹からは、「娘の写真を送れ」と催促がきたり、誕生日パーティーをすると「もっとこうすればいいのに」とケチをつけられ、私も限界。しかし、夫はいつも義妹の味方。金銭面や精神面で義両親を困らせることには悩んでいましたが、最後にはとにかく妹を守るので、私はつらくても誰にも頼ることができません。
面倒なんて見れない!私が決意したことは…
それから10年の月日が経ちましたが、義妹の生活は相変わらずです。成長した娘も干渉的な義妹に対し「おばさん、お母さんよりうるさい」と言うようになるほど。
私自身も自分からは連絡をせず、必要なときは夫を介して連絡するのを徹底しました。すると、義妹からの頻繁な連絡もだんだんと来なくなっていったのです。
あるとき、夫に「もし義両親が亡くなっても、義妹の面倒は見ないよ」と伝えました。義両親も高齢になり、もしものことがあったとき私たちが義妹の面倒を見なくてはいけなくなったら大変です。私にとって娘との生活がなにより大切。
平穏な生活を守るために、久しぶりに義妹に会ったときは意を決して「将来どうするかは自由だけれど、自分の人生なんだから自分で責任を持ってね」とはっきり伝えました。今まで、言いなりになるばかりでしたが、このときは少しスッキリした気持ちでした。
私や娘に干渉し続けた義妹とは、完全に縁を切ることは夫がいる手前難しいです。しかし、今後も穏やかな生活を続けるために過干渉気味な義妹と適度な距離をとるなど、できることはしたいと思います。
著者/加藤真紀子
作画/ちゃこ
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