嫁はこうあるべき!義母の偏った考えに私は…
1回目の夫の家は母子家庭で、ものすごく親子の絆が強かったです。義母は息子がかわいくて仕方なく、いつまでも世話をしたいという気持ちが垣間見えました。元夫も義母を寂しくさせたくないと、常にそばにいようとします。はじめは「親孝行で優しい」と思っていましたが、だんだんと彼はマザコンだとわかってきたのです。元夫は義母の言いなりで、彼自身の意見を聞いたことはありませんでした。
また、義母からは常に「嫁はこうあるべき」ということを言われていて、すべて義母に従うような結婚生活を送っていました。例えば、元夫が体調を崩すと「夫が風邪を引くのは嫁の健康管理ができていないから」だと私が責められます。さらに「好き嫌いの多い子だから、いろいろと工夫して食べさせるのが嫁の役目よ」とまで言われるのです。
好き嫌いのある息子が体調を崩すことで嫁の私が怒られるのは理不尽だと感じていましたが、それでも義母に怒られるのが嫌で元夫のためニンジンをすりおろしていました。けなげな嫁だったと自分でも思います。
元夫との離婚で学んだことは?
結局、義母に監視されるような結婚生活に疲れてしまい2年半で離婚しました。なによりも元夫が常に私よりも義母の味方をするのが辛かったです。元夫とは仲が良かったのですが、義母のことで喧嘩が増えてぎくしゃくしてきました。結婚生活は、相手の親ともうまくいかなければ崩れることもあるのだと知った一件です。
その4年後に今の夫と同棲を始めた私。1回目の結婚に懲りたので、再婚してまた嫁として夫の両親と関わるのが怖かったです。しかし、バツイチ同士だったこともあり、相手の親との関係が重要なことはであることはお互い分かっていました。そのおかげか、入籍までに相手の両親ともうまく付き合えるかしっかり見極めることができたのです。
前回の教訓を活かして再婚
再婚してからは、同じ失敗を繰り返さないように私も夫も相手の親とのちょうど良い距離間をとっています。仲良くすることは大切ですが、いろいろと尽くし過ぎると疲れますし、頼りにされ過ぎても大変です。2回の結婚で分かったのは、「親との距離感の大切さ」です。私も夫も、相手の親に気を遣うほうです。そして親からも気に入られていました。その状態は保ちつつ、夫婦生活の忙しさもアピールすることがコツだと思います。「とても忙しくしてるよ」という雰囲気を見せておくと、必要以上に干渉されずに済みます。そして忙しいなかでも、お盆やお正月など節目には顔を見せて、親孝行も忘れません。そうすると双方の親も「自分たちを大切にしてくれている」と思ってくれるので、結婚生活が円満に進んでいくと思っています。
再婚してからは、私は賢くかわいい嫁であることを意識しています。頻繁に連絡をとらなくても、節目ではきちんと感謝の気持ちを表し、距離感を維持しながら気配りをすることが結婚生活がうまくいく秘訣だと思います。
著者/中川さくら
作画/ちゃこ
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