本に書かれていた発達障害の症状が、ユーマさんにすべてあてはまったのです。「もしかして夫は発達障害……?」とアコさんの心はざわつきます。そして、「分かり合うことが難しい」という文章を読み、ショックで固まってしまいます。夫の発達障害を疑ったアコさんは……!?
分かり合えないのは特性だから…
「発達障害といってもいろいろあるはず。そして、まだ発達障害かどうかを決めつけるのは早い」
アコさんはショックを受けつつも自分にそう言い聞かせました。そして、できる対応はやってみようと思い始めます。
・分かり合えないことは特性なので期待せずユーマさんを受け入れること
・物事を曖昧にせず的確に伝えること
・笑顔でいること
これらを心がけているうちに、家庭が少し明るくなって気がしてきたアコさん。自分が怒りすぎていたことと、発達障害の人に周囲が合わせる必要があることを実感します。
「はぁー」
アコさんはこれからのことを考えながら大きくため息をつきました。そして、すぐため息をついてしまう癖を直し、笑顔を習慣づけようと思い直すのでした。
アコさんは娘さんの療育でおこなっていることと同じ対応をユーマさんにしました。けれども振り返れば、アコさんはこのときは無理に元気を出して頑張っていた気がするそうです。ユーマさんが発達障害かどうかは確定ではないにせよ、これまで分かり合えなかった要因を知れた気がしたアコさん。はじめこそショックを受けたものの、前に進めると感じたのかもしれませんね。
作画:鳥頭ゆば