黒井奈保育園の園長先生は、お寺の住職の奥さんでもあるため、保育士は月に1〜2回ほど、お寺まで足を運び、掃除をしたり物を運ぶ手伝いをしなければいけません。この日、お母さんが近くに来てくれていたのに、お寺の仕事のせいで会えません。はちみつこさんは「なぜ、保育業務と関係ないことで……」とぼんやりしていると、森先生に「大丈夫?」と声を掛けられます。“いや、もうずっと私は大丈夫なんかじゃないです”と心の中で答えたあとに、「退職させてください」と頭を下げました。
辞めさせてください
はちみつこさんは、7月末で黒井奈保育園を退職することに決まりました。
森先生に「辞めたい」と伝えた時には、九条先生や他の先生もいたので、その日の仕事終わりに、職員室に戻ると皆んなが知っているような空気感でした。
誰が言ったかは分かりませんが、聞こえるように「いい大人が……」と文句を言う人もいました。
はちみつこさんは気にせず保育日誌を書いていると、いつの間にか目の前に園長先生が立っていました!
退職するからといって、暴言を吐く同僚なんて嫌ですね。辞められる日が決まって良かったです。皆さんは、退職する時に嫌な目にあったことはありますか?