けがの報告と謝罪に加え、報告書も頼まれてしまったはちみつこさん。「書いてしまったら完全に私の責任になるけど、辞めるしいっか」と思いながら報告書を書きます。モヤモヤの日々が続く中、実家のお母さんから「近くに行くから、ご飯を食べよう」とLINEが来ます。翌日、森先生に有給を取れるか聞いてみると、その日は「お寺の日です」と言われてしまい……。
お寺の日
黒井奈保育園の園長先生は、園長であると同時に、お寺の住職の奥さんでもあります。
保育士は月に1〜2回ほど、お寺まで足を運び、掃除をしたり物を運ぶ手伝いをしなければいけません。
はちみつこさんは「保育業務と関係ない、こんなところで何をしているのだろう」とぼんやりしていると、森先生に「大丈夫?」と声を掛けられます。
“いや、もうずっと私は大丈夫なんかじゃないです”と心の中で答えたあとに、
「退職させてください」と頭を下げました。
保育士としてさらに成長したくて、新しい保育園に移ったはちみつこさんは「なぜ自分の仕事を終えたあとに、お寺に行って座布団やパイプ椅子を運んでいるのか」疑問で頭がいっぱいでした。そして、ついに「辞めたい」と伝えることができました。今まで大変な思いをしてきたので、何事もなく辞められると良いですね。