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月野ねこ
1番の理解者だと思っていたのに
侵入奇胎（※）を治療するため、抗がん剤治療を始めた月野ねこさん。それからしばらく経ったころ、主治医の判断で、抗がん剤の代わりにホルモン剤（中用量ピル）を使って治療していくことに。
しかし、ホルモン剤での治療を開始して1カ月が経過したとき、主治医から「肺の病変を調べる必要があります。急ですが明日に病院に来てもらえますか？」と、不穏な連絡が入り……。
※侵入奇胎とは、胞状奇胎（異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する）の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。
ホルモン剤（中用量ピル）治療に切り替えたあとも、一向にHCG値（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。絨毛性疾患の場合はHCG値が高く検出される）が下がっていないと判明したころ、主治医から「HCG値が下がらないので、呼吸器外科で肺の病変を調べましょう。急ですが、明日病院に来れますか？」と連絡が。
医師の言葉に「病気が悪化していたらどうしよう」「これから私はどうなってしまうんだろう」「明日病院に行ったらどんな検査をするんだろう」「結果が悪かったらどうしよう」と、不安に襲われる月野ねこさん。自分ひとりでは抱えきれず、思わず旦那さんに弱音を吐いてしまいます。しかし、旦那さんの返答は「またそれ？ 考えたって仕方ないじゃん。はぁ……。何も考えずに寝なよ」と、びっくりするほど冷たいものでした。
ーー私の1番の味方でも理解者でもあり、つねに私のことを支えてくれる存在だと思っていたのに……。
旦那さんの態度にショックを受け、深い悲しみを抱いたのですが、最後は「私だって好きで病気になったわけじゃないのに」と怒りの感情に変わってしまいました。
確かに、1番の理解者だと思っていた相手から思わぬ反応が返ってきたらショックですよね。旦那さんのことを心から信頼していたからこそ、月野ねこさんの受けた悲しみは大きかったのかもしれません。
監修／助産師 松田玲子
月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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