SNSでの出会い
私は離婚を機に、人との交流が苦手だった自分を変えたいと離婚経験者が集まるSNSのシングルコミュニティに入り、まずは友だちを作ることにしました。
数日後、シングルで子育ての先輩でもあるという男性からメッセージが届き、頻繁に何気ない会話や相談をするように。そして約3カ月後に私の1歳と3歳の子どもをつれて初めて会うことになり、自宅から少し離れた待ち合わせ場所に迎えにきてもらうことになりました。
ストーカー?楽しい時間から恐怖の始まり
子どもたちは「お母さんのお友だち」との紹介で納得。それよりも久々のお出かけが楽しかったようで、終始ご機嫌で過ごしていました。帰りも待ち合わせた場所で別れる予定だったのですが、子どもも疲れているから家まで送り届けると言われ、結局自宅まで送り届けてもらうことに。
その日は何事もなく終わったのですが、翌週からその彼から「家の近くにきたから家に入れて」とメールが届くようになり、さらに自宅のインターフォンが鳴るようになったのです。
ストーカーとの再始動
毎回断ったら子どもたちに何かされるのでは……ということがよぎり、ときどきは家に上げるようにしていました。夜は私の布団に入ってきて彼の欲を満たし、明朝彼は帰る、という生活に。本当に恐怖だったのですが、自宅を教え、家に上げてしまっていた自分の落ち度もあるので警察には相談できず……。その後、いろいろな嘘で誤魔化し、彼とは会わなくなることに成功しました。
しかし、それから約1年後、その人からまた連絡がくるように……。ただ、私はちょうど育児や仕事のつらさでまいっていたころだったということもあり、話を親身に聞いてくれる彼に、私はいつしか心を開くようになったのです。
そんな生活を続けること5年……「そろそろ俺と付き合うか」との告白をされたのでした。
結局、そのストーカーは今では私の夫になり、子どもも1人増えました。恐怖心を覚えていた時期からは考えられない結末ですが、夫は出会ったころから結婚を考えていたというので、夫の一途さには驚きです。もっと違う形で恋愛ができていれば、もっと早い段階で再婚していたのではと思わざるをえません。
著者/星野美月
イラスト/もふたむ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!