ある日突然自宅を訪れた2人の男性。この男性たちがわが家を訪れたのは意外な理由でした……。
「え?通報!?」騒がしさはあるものの、まったく身に覚えはなく…
子どもと騒がしい毎日を過ごすなかである日突然、40代くらいのスーツに身を包んだ男性が2人、わが家のインターホンを鳴らしました。セールスか思いきや、男性2人はまさかの「児童相談所」の方。私は通報されたことを瞬時に悟りました。
たしかに当時生まれて1カ月ほどの娘はしょっちゅう泣き、赤ちゃん返りをした息子も大きな声で泣いていて、危険な行為をしたときは大きな声で叱る場面もある、ということをお伝えました。しかし、情報提供があった時間には、特に思い当たる節がありません。児童相談所の方も元気いっぱいの子どもたちを見て「問題なさそうですね」 と帰っていきました。
念のためご近所を謝って回りましたがみんな「うちのほうがうるさくて…」 と口をそろえます。通報者は虐待を心配したのかもしれませんが、特に聞こえるであろう隣近所の方が気にしていないのに「誰が通報したのだろう?」とモヤモヤするばかり。
ところがその8カ月後、児童相談所の方が再訪問! 「〇日の×時ごろ子どもの泣き声がうるさかった」 ことを告げられました。その日時を聞いてびっくり! それは、子どもたちは登園中、私は仕事、家には主人しかいないタイミングだったのです。虚偽通報であることが確定し、児童相談所の方も「え!?」と開いた口がふさがりません。「なんだかすみませんでした……」と前回にも増して申し訳なさそうにしています。
たしかに児童相談所への通報で救える命もあります。しかし、虚偽通報はしてはいけないこと。近所迷惑にならないよう気をつけつつ「児童相談所からお墨付きをもらった」 と気持ちを切り替えて子育てを頑張りたいと思います。
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作画/ゆゆ
著者:中村ひとか
6歳と2歳の子どもを持つ30代後半のワーママ。元気すぎる子どもたちの育児と仕事の両立に、毎日てんてこまい。心配性な一面があり、不安を感じたら検索魔に大変身。