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元女子パパ、7歳息子への性教育どうしてる?感動した息子の言葉とは?【新しい家族のカタチ】

FtM(Female to Male/性自認が男性のトランスジェンダー)の元女子・井上健斗さん(画像左)が、パートナーのNANAさんをゲストに迎えたYouTube。

健斗さんとNANAさんは、2022年に結婚し、NANAさんの連れ子である7歳の息子さんを育てるステップファミリーです。

動画では、健斗さんとNANAさんが、息子さんに教える「性教育」について紹介されています。トランスジェンダーの健斗さんをパパに持つ、息子さんだから言える「7歳とは思えない」驚きの言葉とは……!?

 

ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。

 

7歳息子への性教育、どうしてる?

ジーピットチャンネル1

 

元女子の健斗さんと、パートナーのNANAさん。お2人にはNANAさんの連れ子である、7歳の息子さんがいます。健斗さんとNANAさんは2022年3月に結婚。息子さんが4歳のときから一緒に暮らしています。

 

性教育=「恥ずかしいもの」や「子どもに言ってはいけないもの」ではなく、「人権問題」であると考える健斗さん。お子さんへの性教育について「僕自身がLGBTの当事者。トランスジェンダーと暮らすことが、一番の性教育だと思う」と言います。

トランスジェンダー専門のトータルサポート会社を運営する健斗さんの周りにはLGBTの人が多く、息子さんが初めて参列した結婚式は女性同士カップルの結婚式だったそうです。

 

NANAさんは、LGBTの人が周りに多い環境で育っているお子さんについて、「もしかしたら息子は、同性同士で結婚できないとは思っていないかもしれない」と話しています。

 

ジーピットチャンネル2

 

子どもの性格や、子どもとの関係性にもよりますが、健斗さんの個人的な考えとしては、「子どもは、大人が思っている以上に大人。性教育は早ければ早い方が良い」と考えているそう。

 

NANAさんも「今の子どもたちは、いろんなところから情報が入ってきて、トランスジェンダーの人が身近にいることを、私たちの世代以上に感じ取っているかもしれない」と、健斗さんと同じ意見のようです。

 

 

LGBT当事者がおすすめしたい性教育の絵本

お二人は、お子さんの性教育の一つとして、絵本をよく読んであげているそう。今回は、おすすめの絵本を紹介します。

 

ようこそ!あかちゃん

ジーピットチャンネル1

 

大月書店発行の『ようこそ!あかちゃん』は、性教育の国際スタンダードを反映した、イギリス発の最新絵本です。NANAさんのおすすめポイントは、表紙に色々なカップルが登場するところ! いろんな出産の形を絵本にギュっとまとめて、「顕微受精」や「体外受精」のような専門用語も、子どもに分かりやすく描かれているそうですよ。

 

いろいろ いろんな かぞくのほん・いろいろ いろんな かからだのほん

ジーピットチャンネル1

 

少年写真新聞社発行の『いろいろ いろんな かぞくのほん』。現代の多様化する家族の形を教えてくれる絵本です。

 

NANAさんは「『いろいろいろんなかぞくのほん』は、いろいろな家族を紹介しつつ、どんな家族も全肯定されているところが素敵」とのこと。

 

「家族だけではなく、パパがごはんを作る家もあるなど多様な生活の仕方も紹介しているところが良いよね」と健斗さん。

 

『いろいろ いろんな からだのほん』は、トランスジェンダーや障害についても紹介されているそうです。

 

小学生の私たちが知っているだけで、せかいをかえることができる。

ジーピットチャンネル1

 

小学生の女の子が夏休みの自由研究で「トランスジェンダーについてもっと知りたい」と思って、実際に取材をして書いたというトランスジェンダー紹介本です。

 

NANAさんがすごいなと感じたのは「小学生の私たちが、トランスジェンダーのことを知っちゃいけないんですか?」と疑問に思ったところ。それに対してご両親の「知ることは良いことだよ」という返答も見習いたいですね。

 

「多様な性を知ることは、人権教育であり、相手のためにも自分のためにもなる。知ることが一番大事」とNANAさん。

 

2人が感じた、息子の成長とは?

ジーピットチャンネル1

 

オシャレをして家族3人でお出かけするとき、息子さんに「スーツを着る?ドレスを着る?」と健斗さんが聞くと、「男の子がドレスを着てもいいけど、僕はスーツを着る」と答えたそうです。

 

健斗さんはその答えに感動! 息子さんに「男の子はズボン、女の子しかスカートをはいてはいけない!」といった「男は、女はこうあるべき!」という概念を押し付けたり、息子さんに言ったことはないそうですが、ナチュラルに「男の子がドレスを着てもいいけど」という言葉が出てきたことに、息子さんの成長を感じたそうです。

 

「性教育が自分も、相手も大事にできるきっかけになれば良いな」とNANAさんは言います。

 

 ◇ ◇ ◇

 

お二人が、息子さんを一人の人間として尊重し、しっかり向き合っていることが伝わってきますね。子どもも、さまざまな家族のカタチや性の多様性を幼いうちから知ることで、世界が広がり、相手を尊重できるようになるのかもしれませんね。

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    著者プロファイル

    ライター廣瀬尚子

    二児の母。女性誌の編集を経て、フリーランスに。広告やアパレルブランドの撮影、雑誌やWEBマガジンの執筆などを手がける。

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