日帰り旅行を計画
若いころ、地方に住んでいた私は、月に1回ほど東京や横浜、京都や三重などに遊びに行っていました。あるとき、彼氏と彼氏の友だち、そしてその彼女の4人で東京へ日帰り旅行をすることに。
彼氏の友だちの彼女とは初対面でしたが、私と仲よくなりたいと言ってくれて、私たちはワクワクしながら上野動物園やショッピングなどのプランを立てました。
前日に生理がきて
しかし、なんと東京旅行前日に生理がきてしまったのです。旅行の日はちょうど生理2日目で、体調が心配でしたが、このときの私には「生理だから行かない」という選択肢はありませんでした。現地に行ってから突然生理になるよりも、旅行前に生理になっていたほうが、事前準備ができてマシだと前向きに捉えることにしたのです。
当日、私は大きめのナプキンとタンポンを用意して、準備万全で出発! 私は、数十年ぶりの上野動物園にテンションが上がり、生理のことが頭の片隅にありつつも楽しんでいました。
しかし時間が経つにつれて、最初は小さな痛みだった生理痛は増していき、おなかだけでなく、腰まで痛んできたのです。それでも、友だちの彼女とは初対面だったため、楽しい空気を壊してしまうのではないかと思い、なるべく表情や態度に出さないよう我慢していました。
我慢の限界を感じて…
それでも、我慢の限界が近づいてきた私は、鎮痛薬を飲むことにしました。しかし、バッグの中を探しても鎮痛薬は見つかりません。どうやら、ナプキンの準備ばかりに気をとられて、鎮痛薬を忘れてしまったようなのです。
彼氏と友だちカップルには、生理で体調が悪いことは最後まで黙っているつもりでしたが、痛みに我慢できなくなった私は、友だちの彼女に生理2日目で生理痛がひどいことと、鎮痛薬を持っているかをたずねました。
すると、友だちの彼女はとても心配してくれて、持っていた鎮痛薬をくれました。それは、私がいつも飲んでいる市販の鎮痛薬だったため、もらってすぐに服用。鎮痛薬はすぐに効くわけではないですが、「これで痛みが軽くなる」と思うだけでとても安心したことを覚えています。
その日は、動物園とショッピングの予定でしたが、思いのほか動物園に時間がかかったため、動物園だけ満喫して帰ることに。鎮痛薬で生理痛は少し治まり、最後までみんなと一緒に過ごすことができました。
友だちの彼女が鎮痛薬を持っていて本当によかったです。その日の東京旅行の思い出は、動物園で見た友だちたちよりも生理痛で苦しんだことのほうが印象的です……。それからは生理中は無理をせず、万が一のために鎮痛薬を忘れないように気をつけています。
著者/ Sugar111 佐藤 幸代
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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