宿泊研修の日は生理1日目
高校1年生のとき、宿泊研修でペンションに泊まりに行くという行事がありました。自然の中でいろいろな体験をしながら、友だちと泊まるというもので、とても楽しみにしていた行事でした。
しかし当日の朝、生理が始まってしまいました。おなかも腰も痛いし、生理用品の荷物も増えるしで私は一気に憂うつに。
また、私は経血量がかなり多く、漏れもよくしていたので、いつも以上に気をつかわなくてはと思っていたのですが……。
朝起きたらベッドのシーツが真っ赤!
1日目は特に何事もなく過ごせましたが、2日目の朝に事件が。私がベッドで寝ていると、同室の友だちに「すごい漏れてるよ!」と起こされたのです。
その声で起き上がってみたら、布団の下半分が真っ赤に……。
どうしようと呆然として、泣きそうになりましたが、友だちがペンションを管理している女性のスタッフさんを呼んできてくれました。友だちに促され、とにかくトイレに行かなくてはと、トイレへ急いだ私。そしてつけていた生理用品を確認すると、きちんとついておらず完全にずれてしまっていたのです。
やさしいスタッフの方と友だち
ずれていた生理用品を替えて部屋に戻り、友だちとスタッフの方に迷惑をかけてしまったと謝りました。すると、スタッフの方は「女の子は誰しも経験することだから。気にしないで」とやさしく言ってくださり、友だちも「私もたまになるから、その気持ちわかるよ!」とフォローしてくれカイロや市販薬などをくれました。
想像以上のハプニングがで不安で気が重くなりましたが、友だちやスタッフの方からの言葉で救われたのでした。
行事に生理が重なり、何か迷惑をかけるのではないかという嫌な予感が的中してしまいました。
生理用品をうまくつけられておらず、経血を漏らしてしまったことも、経血を見られたことも恥ずかしくて泣きそうでしたが、引かずに対応してくれたやさしいスタッフの方と友だちに救われた出来事でした。
そして、その友だちはその後、生理の悩みなどを気軽に相談し合える仲に。次第に、私の中での「生理は恥ずかしいもの」という感覚はなくなっていきました。友だちとそんな仲になれてよかった、とも思いました。
著者/山本まや
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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