「ちゃんと入るかな…」不安と緊張の中「大事な予定」のために挑戦すると

 

私はスノーボードが大好きで、毎年冬になると、友人たちと日程を調整して日帰りや泊まりがけでスノーボードに出かけます。ある年も友人たちと日帰りでスノーボードに行く約束をしたのですが、あいにく生理2日目と被ってしまうことに気がつきました。

 

生理2日目の経血量が多い日となると、経血漏れの心配があるのはもちろん、ナプキン特有のゴワつきやムレなどの懸念もあるため、できれば日程を変更したいところ。ましてやスノーボードともなれば、アクティブに動くことでナプキンがずれたり、座ったりしゃがんだりするときに経血が漏れてしまったりする可能性は大いにありますし、そんなことを心配していたらスノーボードを思いっきり楽しむことができません。

 

そこで、友人たちにどうにか日程を変更できないか相談してみました。しかし、なかなかみんなの都合が合わず、結局、当初から予定していた日にスノーボードに行くことに。

 

スノーボードの日程に生理が被ってしまうのをなんとか避けるため、まず思い浮かんだのは、ピルで生理予定日を調整することでした。しかし、当時は今のようにオンライン診療で簡単にピルを処方してもらうことはできず、産婦人科で診察を受けなければピルは処方してもらえない時代でした。

 

さらに、当時の私は産婦人科を受診したことが一度もなかったのです。そんな私にとって、婦人科へ行きピルを処方してもらうことは非常にハードルが高く、あきらめざるを得ませんでした。

次に考えたのは、タンポンの使用でした。それまで私は生理用品といえばナプキンのみで、タンポンは未経験。さらにはセックスの経験もなく、腟に異物を入れることに「痛くないのかな？ 違和感はないのかな？ 安全に使用できるのかな？」と、抵抗を感じていました。

 

その一方で、テレビCMなどで「生理であることを忘れちゃうくらい快適」とうたわれているタンポンには以前から興味を抱いており、挑戦してみたい気持ちも。

 

悩んだ結果、「スノーボード中は生理を忘れて思いっきり楽しみたい」という気持ちが強かった私は、これはいい機会だと考えて、タンポンを使ってみることにしたのです。

 

今後も使う機会があるかわからなかったので、薬局ではとりあえずレギュラータイプ（普通の日用）の10本入りを購入。幸いにも予定していた日より1日早く生理になったので、スノーボードをするのは生理3日目にずれました。

 

そして迎えたスノーボード当日。タンポンをうまく挿入できるか、挿入後の使用感に問題はないか緊張しましたが、説明書通りに装着してみると驚くほど簡単でした。

 

そしてなにより異物感が一切なく、CMで見た通り生理であることを忘れてしまいそうなほど快適でビックリ！ 経血漏れの心配もありませんし、ナプキン特有のゴワゴワ感を感じることもなく、生理用品によって使用感がこんなにも違うのかと驚きました。それと同時に、こんなに快適な生理用品を今まで使ってこなかったことを少し後悔しました。

 

その後、タンポンを挿入したままスノーボードをしましたが、アクティブに動いてもヘッチャラで、経血漏れやナプキン特有のムレから解放されて、思う存分スノーボードを楽しむことができました。

 

「痛そう、違和感ありそう、取り扱えるか不安」と思っていたタンポンは、いざ使ってみるととても快適で、これ以降、私はタンポンをメインの生理用品として使うようになりました。今後も自分の体調や好みに合わせて、タンポンに限らずさまざまな生理用品を活用し、生理期間を快適に過ごしていきたいと思います。

 

著者／まさの
イラスト／マメ美
監修／助産師 松田玲子

 

※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群（急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状）を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。