初潮から始まった地獄の痛み
私は中学1年生の夏に初潮を迎えました。生理の存在は知っていましたが、生理に痛みが伴うとは知らず、毎月おなかと腰のひどい痛みに悩まされていました。
中でも生理痛は立っていられないほどつらく、毎月学校を休む日があるほど……。両親は、つらかったら休んでいいと言ってくれていましたが、学校の先生は生理痛のつらさをわかってくれませんでした。生理痛がつらいと訴えても体育の実技試験を休ませてくれず、また別の日には「生理痛ごときで保健室に行くな」と私に言ったのです。
次第に「これほど毎月の生理がつらいのはおかしいのかも」と思い始めた私は、病院に行って診てもらうことに。しかし、体に異常は見つかりませんでした。
病気が原因?
中学を卒業し、高校生になっても生理つらさを理解してもらえない苦しみは続きました。中学時代から変わらず重い生理症状に悩まされていた私は、ある日学校の先生から「生理は甘え、学校を休むな」と言われ、病気を疑われたのです。
私は再度病院に行きましたが、結果は異常なしでした。「病気ではないけれど、生理がつらい」ということをわかってもらえず、私はまともに学校に行けない悔しさや腹立たしさでいっぱいでした。
ラクにする方法は…
そして私は、病気ではないなら生理痛を軽減する方法はないのかと思い、調べて実践してみることに。
まずは、体を冷やさないように温かい飲み物を飲む習慣をつけたり、カイロや湯たんぽで腰やおなかを温めたりしました。ほかにも、栄養バランスのとれた食事を意識するようになると、これまで悩まされていた生理痛の症状が軽減したのです。
私にとっては、体の冷えや栄養バランスの偏った食生活などが生理痛を重くしていたんだなと思いました。
現在も生理痛はあり、毎月苦しいと思うことがあります。しかし、自分に合う緩和方法を見つけられた今では、中学高校のときよりラクになりました。私の場合は、周囲に生理痛つらさを理解してもらえず苦しい思いをしたままだったため、これからは生理に理解のある社会になってくれるといいなと思っています。
著者/山本まや
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 松田玲子
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