子どもを背負いながら仕事をこなす
家族が整骨院を経営しているため、子どもが小さいころは抱っこひもで子どもを抱きながらできる簡単な業務を手伝っていました。とはいえ、ずっと抱っこひものままでは子どもも苦しくなってしまうため、途中休憩を挟んで遊ぶ時間を作ったり、外へお散歩へ行く時間なども作ったりしていました。
子どもたちも基本的に機嫌が良いことが多かったので、来院される患者さんに笑顔を振りまいたりしてとてもかわいがってもらったものです。
勝手に決めつけないで
どんなに機嫌の良い日でも、0歳だった息子はおなかが空けば泣いて知らせてくれます。2歳の娘も私の手を引っ張り、何をしたいか伝えようと行動してくれます。
その姿を見て、「抱っこひもばかりでかわいそうに。きっと苦しいのね〜。もっと遊んであげたら良いじゃない」など、こちらの都合はお構いなしの言葉を投げかけてくる方も。相手は患者さんなので言い返すこともできず、ひとり悶々とする日々でした。
子どもたちの顔を見てよ
親である私たちも保育園に預けたほうが良いのではと思い、役所に問い合わせてみたり保育園を利用している友人に相談し、検討したこともありました。ただ、自営というだけで保育園に預けられるポイントが少ないのです。声をかけてくれた方が、子どもが泣いているという部分だけ見てかわいそうと決めつけることは、とても悲しい出来事でした。
しかし私夫婦は、騒いでしまいご迷惑をおかけすることもあるけれど、親である私たちと一緒にいる時間のほうが子どもが楽しそうだと感じ、そのまま一緒に過ごすという時間を続けることに決めたのです。夫婦で出した結論は揺らぐことなく、その後は自分の考えに自信を持って、何を言われてもあまり気にせずに対応することができました。
かわいそうと言われて、多少なりとも図星の部分があるから傷つくのかもしれません。公園でのんびり遊ぶことができない日もありました。しかしわが子たちがいつでもどこでも笑顔で遊んでいる姿を見て、仕事中も一緒に過ごしたいと思い行動したことは間違っていなかったと思っています。また自分の意見を押し付けるのではなく、相手の背景を考えて発言できるようになりたいと思わされる出来事でした。
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著者:高山ななみ
9歳、7歳、4歳、2歳の4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。