やさしいけれどちょっと物足りない彼
私は、どちらかというとぐいぐい引っ張ってくれるタイプの男性が好きでした。しかし、彼は控えめでおとなしいタイプ。出会った当初は過去にお付き合いした人とは違うところが多く、合わないのかもしれない……と思い悩むこともありました。
デートプランを決めるときもあまり自分の意見を言わず、「○○ちゃんが食べたいものでいいよ」と私を気遣う答えが返ってきます。やさしいのはうれしいですが、もう少し意見を言ってほしいなと思うことも多々ありました。
ピンチのとき、彼が見せた一面は?!
そんなとき、彼の本当のやさしさに触れる出来事が起こったのです。デートの約束をしていた前日に私が熱を出し、デートを延期してもらうよう彼に連絡をしました。すると、まだ職場で残業中の彼から体調を気遣うメッセージが届き、「あとでお見舞いに寄らせて」というひとことが。彼からアクションを起こすのは珍しいことだったので、驚きました。
そして1時間ほど経ち彼が到着。彼が閉店間際のドラッグストアで氷枕や冷却シート買ってくれて、熱のつらさも和らぎました。ほかにも買ってきてくれたものを、私が使いやすい場所に置いて「しっかり休んでね」と言って彼はすぐに帰っていきました。残業終わりで疲れているはずなのに、私のために買い物までして届けたらサッと帰る。そんな気遣いができるのは、彼が本当にやさしい性格だからだと気づいたのです。
彼との結婚生活で私は…
そんな彼と晴れて家族になってからは、改めてこの人を選んで良かったと思うことがさらに多くなりました。夫は体質的にお酒が飲めないのですが、私が晩酌をしていると夫は必ず炭酸飲料で付き合ってくれるのです。
さらに「おいしそうなもの見つけてきた」と言って、仕事帰りに缶詰のおつまみなどを買ってきてくれることも。決して口数が多いほうではないけれど、表情豊かに相槌を打ちながら私の話をきちんと聞いてくれる彼のおかげで、私は安らぎます。
夫は、過去にお付き合いした男性とは違うタイプの人です。結婚するまでは、穏やかな性格に惹かれる一方で、物足りなさを感じてしまうこともありました。しかし、彼のやさしさに触れていくことで、ほっと和んだり癒されたりすることが増えた気がします。ゆったりとしたテンポ感で生きている彼がそばにいてくれて安心感にもつながっていると思います。
著者/角野渚
作画/しお
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