日本の照明って明る過ぎる?
欧米のインテリア雑誌などには、少し暗めの照明で落ち着いた雰囲気を醸し出している部屋の写真が多いなと感じていた私は、自宅の照明が何となく明る過ぎるのではないかと漠然と思っていました。
あるとき雑誌のコラムに日本でかさなどで覆われていない電球が一般的だった時代、電球を太陽の代わりとして部屋の真ん中に垂らし、その下に食卓を置き、家族全員でそれを囲むといった習慣があったこと。そして、それは日本人の太陽神を崇める宗教観が影響しているという一説もあると書かれていました。
そして、照明は太陽を模しているため明るいほど良いという意識が日本にはまだ残っているとのこと。たしかに私自身も知らないうちにそのような意識を持っていたためか、室内の照明が明る過ぎないかなと思いつつもそのままにしていました。しかし、もう少し照明を見直したいと思っていたときにこのコラムを読み、照明の明るさをもう少し落としてみてもいいのではないかと思ったのです。
まずはできるところから実践してみた
早速、各部屋の照明をチェックしたところ、見事にどこも煌々(こうこう)とした明るい蛍光灯の照明が部屋の真ん中に鎮座。すべての照明を替えるのは予算的にも大変だったため、まずリビングと寝室だけを見直すことにしました。
リビングの真ん中には、天井にぺたっと直径60cm以上ある円形の大きなシーリング照明が取り付けられていたため、まずはそこからスタート。いろいろな照明を探した結果、スポットライトタイプのシーリング照明に決めました。1mほどの横棒に4つのスポットライトが付いているタイプです。
スポットライトをそれぞれいろいろな方向に向けておくことができるため、いろいろなところにスポット的に光を当てることができます。価格も2万円程度だったため気楽に交換できました。
寝室は少しアジアンチックなイメージにしたかったため、アジアンテイストのペンダントライトに決定。価格は家電量販店で1万5,000円程度のものでこちらもリーズナブル。部屋の雰囲気にマッチした照明です。どちらも温かみのある暖色電球で、明るさの調整ができるものを選びました。
「リーズナブル+落ち着き」を徹底重視!
リビングと寝室の照明を新しくし、あとはプラスアルファとして補助ライトを置くことで、部屋全体の明るさを落とすことができ、より落ち着いた雰囲気を醸し出すことができました。そのため、リビングと寝室にはそれぞれの雰囲気に合ったスタンドライトも購入しました。
どちらも家電量販店で7,000円前後で購入することができ、出費はすべて合計しても5万円程度。また音楽を聞きながらゆっくりしたいときなどは、キャンドルをテーブルに置くことも考えています。夫からは照明を変えてから目が疲れなくなったと言われましたが、私も同じように目がラクになったせいか、イライラすることが減ったように感じています。
食事もリビングですることが多く、全体の明かりを落としスポット的にテーブルにライトを当てればおしゃれなレストランのよう。また今までお酒と言えば食事のときの晩酌だけでしたが、照明を変えてからは食事以外でもゆっくりしたいときにグラスを傾けたいと思うようになりました。
まとめ
インテリア雑誌に載っているような落ち着いた雰囲気の部屋への憧れからスタートした挑戦でしたが、いざやってみたところ予想以上の結果が得られました。今回、思い切って照明を購入したため多少の出費はありましたが、こんなに落ち着く時間を得ることができるなら、もっと前から挑戦しておけばよかったと後悔するほどです。
今回は無理しないようにリビングと寝室のみトライしてみましたが、いずれは他の部屋や玄関、トイレ、洗面所なども少しずつ手がけていきたいと考えており、ワクワクしています。これからも少しずつ、夫婦2人の生活をより質の良いものにするため、いろいろ見直していきたいと思っているところです。
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著者:Sakura
子どもは独立し今は夫と2人暮らし。大好きなアクセサリー作りを仕事に。収入は少ないけど好きなことなので意外と気に入っている。