ガマ太郎 中学生になった長女が家に友だちを連れてきました。勇気は偶然、長女が友だちに「お父さんいないから」と言っているのを聞いてしまいます。家族に無視されても、妻が嫌いでも、子どものために離婚をしないと決めた勇気は、大きな衝撃を受けます。
3日間、今後のことを冷静に考え続けました。そして、妻と改めて話し合うことにして……。
今後のことを考え、妻と話し合うことに
子どもたちが寝た後に、勇気は妻の寝室に向かいます。
「ちょっと話がある」そう切り出した勇気に「……何の用？」といつも通り、親の仇を見るような目で勇気を見る妻。
「離婚したいんだろう」
「は！？ いきなり何？」
「そのままの意味だよ」
勇気にもう迷いはありませんでした。勇気が「全部わかっている。浮気も何もかも」と伝えると、妻は「は？ まだ言ってんの！？ その話は終わっているでしょ」と相変わらずしらを切り通そうとしました。けれど勇気が、浮気相手・松原諒太の名前を出すと、顔が明らかに変わりました。
「職場の人がどうしたの？ そりゃ仕事を一緒にしているんだから知っているに決まっているでしょ！」
妻の浮気相手・松原諒太は、やはり妻の仕事関係の人間でした。勇気はこの日、浮気の証拠を押さえたことなど、すべてを伝えて話し合おうと思っていました。けれど、少し予定を変えることにしました。
「ちなみに、離婚するなら条件はどうする？」
妻は明らかに動揺していました。
子どものためにと、家族から無下にされても耐えてきた勇気でしたが、長女の「お父さんはいない」のひと言で大きな決断ができたようですね。それにしても、離婚を切り出されても仕方がないような態度を取り続けていた妻が、なぜ逆ギレのような態度を取るのでしょうね。
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