まわりと同じように生活したい
生理1〜2日目は特に下腹部痛がひどく、生理周期が安定しないことに悩んでいる『いろ』さん。生理日以外にも排卵痛やPMS(月経前症候群)の症状があるなど、悩みはつきません。そこで少しでも症状を改善すべく、いろさんは3年ぶりに「ピルを飲もう」と思い立ち、婦人科で相談します。ところが……。
※イラストでは駆血帯(くけつたい:採血部分の血管を浮き立たせるため、採血部分の上部を圧迫するチューブのこと)が肩の少し下に描かれていますが、実際は採血部分から5〜10cm上方、肘より少し上の部分を巻くようにします。
学生時代は女子同士であっても生理の話をするのが恥ずかしく、大人になってから『生理痛には個人差がある』と知ったいろさん。それまではずっと自分の生理は『普通』で、生理痛に耐えられないのは自分のメンタルが弱いせいだと思い込んでいたのだとか。
そんないろさんですが、実は3年前まで低用量ピルを服用していた期間がありました。しかし血液検査で基準値ギリギリのところで引っかかってしまい、血栓症になりやすい体質と判明。ピルを飲んでいると血栓症のリスクが高まってしまうため、医師の判断で服用を中止することになったのです。
とはいえ、バイト先の上司に「そうしょっちゅう体調不良で休まれると困るんだよね」と言われたこともあり、もう周りには迷惑をかけたくないいろさんは、3年ぶりに婦人科を受診して「バイトや大学を休みたくないし、ピルで生理痛や生理不順を改善したいんです」と必死に相談します。
すると、医師から「では……以前服用していた物とは違う種類のピルにしましょうか。もちろん血液検査はしますけどね」とピルの処方を認めてもらえたのです!
3年前の血液検査では基準値ギリギリのところでアウトとなってしまった、いろさん。通常、血栓症になりやすい体質の人にはピルの服用は認められず、血栓症になるリスクの低い『ジエノゲスト』が適用となるケースが多いのですが、最終判断は現場の医師にまかせられます(もちろん、3年ぶりに血液検査をして問題がなければピルの処方は可能です)。
医師の言う『違う種類のピル』とはいったいどんな物なのでしょう? 副作用が少なく体質や症状に合った物だといいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)
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