赤ちゃんの具合が悪くなりネットで調べたところ、重い病気の症状によく似ていたら…。
Q. アデノイド肥大のような症状が出ています
11ヶ月の子供が夜中にイビキが酷く、息苦しく頻繁に起きます。
症状が出だしたのは、1週間位前からです。熱が出たため小児科に受診したら扁桃炎だと言われ、薬を貰いましたがしばらく熱が続き、夜中にイビキが酷くなり、寝苦しそうにするようになりました。
ネットで調べたら、アデノイド肥大の症状によく当てはまるので、多分そうだと思います。
熱が出て小児科にいったので、まだ耳鼻科で見てもらってません。
いろいろ調べて治療法は主に手術とのことで、こんな小さい子に手術となると心配になりました。
この年令でも、やはり手術なのでしょうか?
A. 11カ月でアデノイド肥大による症状がでることはまれです
アデノイドは鼻の奥、のどの上にあるリンパ組織が肥大した状態をいいます。
リンパ組織はウイルス等の侵入を感知して防御するためのとても不思議な組織です。アデノイドは5歳ぐらいがピークで生理的に大きくなりますが、個人差があり、大きすぎると空気の通り道を塞ぐため、いびき、口呼吸、睡眠時の無呼吸を来します。
11カ月で、アデノイドの肥大により睡眠時のいびきや無呼吸を来すことは非常にまれです。
ご相談のおこさんは急に症状がでているので、鼻炎や副鼻腔炎と考えられます。鼻の奥(後鼻腔:こうびくう)は乳児では生理的に細いので、腫れたり、鼻水がたまるといびきをかくようになります。
かぜ症候群ですので、症状は2週間ぐらい続きます。鼻水をこまめにとってあげたり、痰をやわらかくする薬等で徐々によくなります。(回答/松井潔先生)
みなさんからの妊娠・出産・育児に関するご質問を待っています。「専門家の意見が聞きたい!」という人は是非ご投稿ください。