妊娠・出産には不安がつきものですよね。おなかの中ですくすく成長し、安産で元気な赤ちゃんを迎え入れたいと誰もが願うはずです。出産の痛みは十人十色ですが、今回、私が体験した帝王切開についてお話したいと思います。
妊娠38週で予定帝王切開
さまざまな理由により経膣分娩ではリスクが高いと医師が判断した場合、赤ちゃんや母体を守るために必要なお産の方法のひとつが帝王切開です。近年、帝王切開による出産件数が増えているとのこと。
私の場合、妊娠32週から逆子が治らなかったため、妊娠38週で予定帝王切開となりました。
予定帝王切開での出産、手術当日~術後
予定帝王切開の場合、手術前日から入院の病院もあるようですが、私が通っていた病院では手術当日に最後の健診をして、逆子が治っていればいったん帰宅して、のちに自然分娩、治っていなければそのまま帝王切開手術という流れでした。
残念ながら私の場合は逆子が治っておらず、手術準備に入りました。看護師さんに剃毛と浣腸をしてもらい、手術室へ。手術室に入ると、背中から麻酔を注射され、麻酔の効き具合を確認して開腹、赤ちゃん誕生です。そして、生まれた赤ちゃんの顔を見せてもらい、閉腹して手術終了となりました。
本当につらかった術後
手術開始から終了まではわりとスムーズにいったのですが、本当につらいのは術後からでした。手術終了から24時間は、ナースステーション近くの病室で看護師さんに術後管理をしてもらうのですが、麻酔がだんだんと切れてくると後陣痛と術後の傷跡の痛みがやってきました。
このとき、看護師さんに鎮痛剤を打ってもらうのですが、私はアレルギーの問題で鎮痛剤が使えず、ただひたすら激痛に耐えるしかなく、冷や汗と涙で枕を濡らしたのを覚えています。
自然分娩は産むまでが、そして帝王切開は産んだあとがつらいとよく聞きます。私の場合は、予定帝王切開ののちにかなり苦しい産後となりました。(TEXT:上原莉奈)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。