加奈子が体調が悪いことを伝えても、一切心配するような言葉は口にせず、グチグチと文句を言い続ける夫。しかしその後、加奈子の様子を見にきてくれた息子は、「大丈夫?」と体調を心配してくれて、やさしい言葉をかけてくれたのでした。
息子のやさしい言葉で、一瞬昔の夫を思い出してしまった加奈子。しかし、すぐに"思い出さなきゃよかった"と、後悔したのです。
また、昔は好きだった夫の声も、今の加奈子にとっては恐怖でしかなくなってしまって……?
夫の声を聞くのが怖い。体も拒否反応が出てしまい…
「お前はさ……」
夫が口を開けば、加奈子に対する愚痴や
モラハラ発言ばかり……。
そのため、加奈子は恐怖を感じるようになり、
体にも拒否反応が出てしまっていました。
(心の中で私はいつも叫んでいるのに、
喉につっかえて出てきてくれない……)
(なんで夫に本音を言えないんだろう?
あの人のおかげで生活できているから?)
ふと頭の中で浮かんだ疑問に対して、
自問自答を繰り返すのでした。
◇ ◇ ◇
口を開けばモラハラ発言や妻の悪口しか言わない夫。そんな夫と毎日一緒に過ごさなければいけないなんて、つらすぎますよね。加奈子も体に異変を感じるほど、強い拒否反応が出ていたわけですが、これでは遅かれ早かれ、精神的に病んでしまってもおかしくないのでは?と思ってしまいました……。