クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。
「男性保育士に、女児の着替えをさせないで……」。最近、この話題に賛否両論!さまざまな議論がなされていることを、ご存知ですか?その中で、男性産婦人科医師はどうなの?という意見もあるそうです。そこで今回は、男性医師・看護師について、お話ししたいと思います。
看護の仕事はもともと男性の仕事だった!?
看護師といえば、フローレンス・ナイチンゲールを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。しかし、看護師のルーツをたどると、もともとは男性修道士の仕事だったとか。
以前は、女性の看護師を「看護婦」、男性の看護師を「看護士」と呼んでいたときもありました。しかし、1991年に男女雇用機会均等法が改正され、それに伴い、保健師・助産師・看護師法でも、「看護師」という名称に変更されたんですよ。
男性看護師の活躍の場はいろいろ
男性看護師の数も近年、増加してきています。私が病院で働き始めたころは、男性看護師はほとんどいませんでしたが、今ではたくさんの男性看護師が働いています。私が働いていた看護大学でも毎年全体の約1割は男子学生で、看護師を目指していましたよ。
そして、これまでは男性看護師が働くところといったら、手術室や精神科という印象でした。しかし、男性看護師の活躍の場も広がってきていて、一般病棟や救命救急センター、NICU、介護・福祉施設と多岐にわたっています。
男性の助産師はいるの?
看護師だけでなく、男性の保健師も増加してきています。でも、男性の助産師は!?
今のところ、日本には男性の助産師はいません。一時は、”助産師資格を男性にも”という議論がなされましたが、強い反対意見や課題が挙げられ、見送られる形となり、現在に至っています。
日本には男性の助産師はいませんが、アメリカやイギリス、オーストラリアなどでは、男性助産師が活躍しているそうですよ。
男性医師の配慮
看護の世界とは違って、医療の世界はまだまだ男性が多く、産婦人科の医師もまだまだ男性医師の方が多いのではないでしょうか。
産婦人科では、女性が対象ということもあり、内診などの診察の際には、必ず助産師や看護師が立ち会います。私が働いていた病院では、診察のときだけでなく、夜間の点滴の差し替えやお話があるときも、必ず助産師や看護師が同行することになっていて、お部屋に2人きりになる状況がないように配慮していました。また、複数のママが授乳している、授乳室に入ることもありませんでした。
保育の世界の話とは、少し違うのかもしれませんが、違うとも言い切れない看護の世界での男性の話。みなさんは、どのように考えますか?(TEXT:助産師 REIKO)