つわり3日目で吐血してしまった、もしゃもぅさん。点滴をしても症状は和らぐことなく、その後も嘔吐と吐血を繰り返し。挙句の果てには、出産予定のA院から入院を拒否される始末です。
急きょ別の大学病院に駆け込み、一から検査を受けると……予想外の展開に!
入院費用が1日、1万円?!
※つわりの症状が悪化し、嘔吐を繰り返すことで食べること自体が難しくなると、栄養の吸収や代謝が阻害されケトン体という物質が母体の尿中に現れます。ケトン体は健康な人の体内にも存在しますが、その量は多くありません。頻回な嘔吐、尿中のケトン体が陽性、持続的な体重減少(特に5%以上の体重減少)を認める場合に妊娠悪阻と診断されます。
※誤)看護士さん → 正)看護師さん
尿検査の結果、ケトン体の数値がとても高くなっていることがわかったもしゃもうさん。それにより「重症妊娠悪阻(じゅうしょうにんしんおそ)」と診断され、不幸中の幸いにも即入院が決定します。
しかし、その大学病院でさらなる問題が……。
病院の都合により、個室利用を求められてしまったのです!
個室に入院した場合、1日あたりの入院費用は高くなります。病院側から伝えられたのは1日あたり別途1万円がかかるということ。そして同意書のサインを迫られてしまいます。
病院の都合により個室利用料金を求められた場合は、同意書にサインしなければ請求されないということを知っていましたが……。
妻の苦しむ姿を見た夫が「無駄な負担をかけるわけにはいかない」と思い、個室利用の手続きを進めたのです。
その甲斐あって、もしゃもうさんにとって快適で設備の整った個室で入院生活がスタートしました。
助産師さん曰く、妊娠悪阻(にんしんおそ)とは、つわりが重症化した症状のことだそうです。食事だけでなく水分も受け付けないため、脱水を改善するための点滴などの治療がおこなわれるのだとか。もしゃもうさんのように重症な場合は入院をすることもあるそうです。つわりは多くの妊婦さんに起こるものではあると思いますが、ひどいときは病院に相談すると安心ですね。
監修/助産師 松田玲子