年の差・収入格差があっても無事結婚
私たちが出会ったのは、私が35歳で夫が27歳のときです。当時の私は起業して3年ほどが経ち、とにかく仕事が順調でした。一方で彼は、大学院生で社会経験がゼロなうえに生活費はギリギリ。彼とは共通の趣味で意気投合して付き合い始めましたが、歳の差&収入格差があり、まるで「弟の面倒を見る姉」のような立場でした。
彼がようやく社会人になったころ、彼からプロポーズ。まだ収入差もありましたし、年上女房なんて反対されるかもと心配でしたが、双方の両親とも喜んでくれて無事結婚できました。
義父の不可解な行動
結婚後は、義父が頻繁に電話やメールをくれるように。嫁としてかわいがってもらえているとうれしくなり、毎日の出来事をつづっていたブログも教えていました。
そんなある日、ブログに気分の悪いコメントが! その日のブログには私と同じように結婚が遅くなった友人へのメッセージを書いていたのですが、そこに「負け犬の遠吠え」とコメントが残されていたのです。
この日を境に、たびたび不可解なコメントが書き込まれるようになりました。すべて違うペンネームで、まったく心当たりがありません。気分が悪くなりしばらくブログをお休みしていると、義父から「そちらの様子がわからないから、ブログをちゃんと書きなさい」と命令口調のメールが。「義父から監視されている」と感じて怖くなり、ブログを閉鎖しました。
それ以降、義父の行動はエスカレートしていきます。迷惑な時間帯のしつこい電話や何度も続くワンギリ、説教めいた文面の手紙など、嫌がらせ行為の連続です。そしてブログに書き込まれた嫌なコメントも義父の仕業であることが発覚。義父は嫁が息子より8歳も年上であること、そして収入格差があることが恥ずかしく不愉快だったそうです。
義父から逃げるためにしたこと
義父からの嫌がらせは日に日にひどくなり、夫婦仲にも影響を及ぼすようになりました。離婚も考えましたが、それでは相手の思う壺です。そこで私と夫は夫家族との絶縁を決意。まず家庭裁判所に申し立てをし、苗字を私の旧姓に変えました。もちろん夫の家族には内緒です。
最後は電話で義父に絶縁宣言をして、すべての連絡を一切断ちました。引っ越しもしてようやく義父から離れることができ、いまは平和な日々を送っています。
義父はなぜ、結婚前に反対せずに結婚後に執拗な嫌がらせをしたのかわかりません。あそこまで陰湿で二面性のある人は初めてです。この一件で結婚は2人だけの問題ではないことを実感しました。結婚前に相手の家族がどのような人かしっかりと見極めることは本当に重要だと思います。
著者/金沢あき
作画/ちゃこ
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