<「自閉症の息子」あらすじ>
今から約20年以上前。自閉症の息子を幼稚園に入園させることになったママ。障害を認めたくない夫に「絶対普通の幼稚園に入れろ」と言われ、空きのある幼稚園に面談へ。無事に入園が決まったのですが園長からは「自閉症のことはみんなに言わないように」と言われます……。
「毎日来るんだ」園長からの予想外の発言に…
ある日の保護者会での自己紹介。
ママは息子の障害について理解してもらいたい気持ちで、「息子くんが自閉症である」ことを言いました。
しかし、この発言が園長の逆鱗に触れたようで……。
園長からの嫌味とも取れる発言に、驚きを隠せないママ。
幼稚園の行事にも「参加しなくてもいいよ」とまで言われてしまい、ママは心身ともに追い込まれてしまいます。
「悪いところは…」園長の信じられない行動に、過呼吸になってしまい…
園長の冷たい対応に限界を感じていたママですが、「保護者会だけは……」と思い、重い足取りで幼稚園を訪れます……。
保護者会の部屋に訪れると、ママの目にはホワイトボードに書かれた「自閉症の危険行為」という文字が入ります。園長は自閉症についてあること無いことを説明。保護者たちの不安を掻き立てます。
そんな信じられない状況に、ママは過呼吸になってしまいました……。
約20年前。もしかしたら障害について、周囲の理解が深まっていない時代だったかもしれません。そんなときこそ、教育をする立場の人はしっかりとした情報をもとに、慎重に対応しなければいけないのではないでしょうか。ましてや家族の断りもなしに、このような会を開くなどもはやいじめですよね。
このように保護者を心身ともに追い詰める、園長の信じられない言動にコメント欄の読者からも怒りの声が多数寄せられました。(一部抜粋)
こういう先生が教育者をしているのが怖い
●いつの時代もマイノリティの人は差別されガチだけど……。園長って本当に教員免許持ってるんですかね。無知や偏見で子供の個性を決めつけ、ある事無いことをさも正しい知識かの様に説明って。教育者としてあり得ん。
●自閉症がうつるって……。この幼稚園はまだ運営続いてるんでしょうか?
●この様な方が幼稚園の園長とは……。役所に訴えても良いレベルでは。
●園長が最低なのは言わずもがな、他先生もフォロー一切無くて他のママも子どもに差別的なことを教えるってどんな園なんだ……。障害があることを人前で話すなってすごく勇気がいることなのに、その気持ちを汲もうともせず受け入れも出来ないなんて教育者として、子どもを守る最高責任者としてあり得ないわ。
子どもを守る教育者としてあるまじき行為という意見。当時はインターネットの普及もそこめで進んでいなかったでしょう。そのため、先生の話がどこまでが真実でどこからが嘘なのかはわかりにくいもの。先生には自分の発言が保護者にどれだけ影響を与えるのかを心に留めておいてほしいですよね。
このようにコメント欄には、自閉症の息子を持つママに対する、園長の非常識な言動に怒りのコメントがたくさん寄せられました!
この後、ママは幼稚園のママや子どもたちから避けられてしまい、幼稚園を辞めることに。新たな幼稚園に行くことを決意するママですが、そこで素晴らしい出会いをします。
『自閉症の息子』ベビーカレンダーでは完結しているお話なので、一気読みが可能です! ぜひ読んで、皆さんのご意見も聞かせてくださいね!