「ピンポーン」と同時にドアがガチャッ……! そこにいた人物とは?
私が29歳のとき、マイホームを購入。引っ越してすぐに町内会に入会し、近所の人とも顔馴染みになりました。町内会や子ども会の行事に参加することで、次第に同世代からご高齢の方まで顔見知りに。ご近所トラブルもなく、平和に過ごしていました。
引っ越して約1年が経ったある休日。午前中に用事を済ませて午後は家族みんなでゆっくり過ごしていると、インターホンが鳴りました。そして1秒もしないうちに「ガチャッ」と玄関のドアを開ける音が……。「誰!? まさか強盗とか不審者……!?」と、パニックになる私と夫。
恐る恐る、夫が玄関とリビングを繋ぐ扉を開けると、そこにいたのはなんと町内会の会長さん。私と夫は驚きを隠せずにいましたが、町内会長さんはドアを勝手に開けたことに悪びれる様子はなく、町内会の掃除のお知らせの紙を渡してきました。そして何事もなかったかのように、「では、また」と去って行ったのです。
当時は、とっさのことで「インターフォンを押してください」とも言えませんでした。しかし万が一、強盗や変質者だったら……と考えると、子どもたちも在宅していたのでゾッとします。基本的にいつも施錠してはいますが、その日はたまたま午前中に家族で出かけたあとで、鍵を閉め忘れていたのです。町内会長との出来事がキッカケとなり、少しの時間でも必ず鍵を閉めることを家族みんなで徹底し、防犯対策を見直しました。
著者:田中里奈/30代女性・主婦。20歳で結婚・出産を経験し、現在はアラサーの小学生ママ。現在は飲食店でパートをしながら、自宅で子育てコラムなどを執筆中。とにかくゲーマーで、夜な夜なゲームをしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています