ずっと好きだった上司と2人きりで飲みへ
社会人時代、私はずっとある上司に片思いをしていました。
そんなある日、私は仕事で大きなミスをしてしまい、片思いしていた上司に迷惑をかけてしまうことに。申し訳ない気持ちと、「好きな人にこんな姿を見られて恥ずかしい」という気持ちがあり、仕事で助けてもらったあと、「お礼がしたいので」と、思い切って上司を飲みに誘いました。
忘年会や新年会では一緒にお酒を飲んだことはあったものの、2人きりでの飲みは初めて。私はとても緊張してしまって、いつもよりお酒を多めに飲んでしまいました。
突然…キス!?
居酒屋は個室なうえに、座席はL字型で近くに座れます。そして店内は薄暗かったこともあり、私たちは自然といい雰囲気に。私も上司も酔っていて、酔った上司が……私の肩を寄せてきて突然、キスをしてきたのです!
その瞬間、私は驚きの気持ちがありつつも、「憧れの上司とキスしちゃった!?」と舞い上がる気持ちで……。テンションが上がっている様子があったのか、なんと上司は「ホテルに行かない?」と誘ってきました。
しかし、実はこの日、私は生理4日目でした。もともとそこまで経血量が多いわけでもなかったのですが、「生理中のセックスはダメなもの」という認識がありました。ずっと好きだった上司とまさかの展開があるなんて……と、お誘いに乗りたい気持ちももちろんあったのですが、自分の体も大事だと思い、どう断ろうか考えていたのですが……。
生理中なのにホテルへ…
上司はグイグイと私を誘ってきます。「今日、生理です」と言うと「俺は気にしない」という返事が……。私も強く断ればよかったのですが、お酒も入っていてそこまで強く断ることができず、結局、上司とホテルへ行き、結ばれることに。
生理のことが不安でしたが、好きな相手と一夜を共にすることができて、ハッピーな気持ちもありました。
しかしそんな気持ちも束の間、寝ているとき、強烈なおなかの痛みに襲われたのです。常備していた鎮痛薬を飲み、痛みは治まりましたが「生理中にセックスをしたことと何か関係がある……!?」と、私は不安に。
その後、婦人科へ行き、医師に事情を説明。その際に、当然なのですが「生理中の性行為はダメです!」と、担当医から強く叱られてしまいました。そして、生理中のセックスの危険性について教えてもらい、改めて反省。また生理が終わってからも念のため内診していただき、特に問題はありませんでした。
後日、病院に行ったこと、何も問題はなかったけれど改めて生理中のセックスはダメだと感じたことを上司に話すと、「じゃあ次は生理の日はできるだけ避けるようにするよ」という言葉が返ってきました。私は、「また次があるんだ!」と思ったのと同時に、「あれ、これって特にお付き合いするつもりはないのでは。私は都合のいい女としてしか見られていないのでは」と、複雑な気持ちになり、なんだか急激に上司への気持ちが冷めてしまいました。
好意を抱いていた上司だったこととお酒の影響もあって、ついホテルに行ってしまいましたが、私自身、二度としないと強く心に誓いました。
※生理中の性行為は、感染症などのリスクが高まります。お互いに相手を思いやり、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。
※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
著者/花山 花子
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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