だいたいみんな同じくらいだよね?
私は、社会人として働き始めてから自分の給与明細はもちろん確認していたものの、他人の給与明細を見たことはありませんでした。「自分がもらっている給料と他人がもらっている給料は大体同じくらい」と思い込み、自分の給与に疑問を抱くことはなかったのです。
夫と結婚し、一緒に暮らすようになってしばらく経ったある日、家計管理の話になりました。そのときに互いの収入を見せ合うことになり、私は初めて他人の給与明細を見たのです。
夫の給与明細を見てびっくり!
夫の給与明細を見て、私はかなりの衝撃を受けました。夫は、私が考えていたよりもはるかに多くの金額をもらっていたからです。心の中で「私と全然違う! なんで!?」と思わず叫んでしまいました。
考えてみれば、夫と私は職種も違えば勤務形態も違うので、給与額が違うことは当たり前かもしれません。しかし、自分のもらっている給料はほかの人と大体同じくらいだろうとイメージしていた私にとって、それはとても衝撃的なことだったのです。
違う人生もあったかも
夫の給与明細を見てから、私は自分の働き方について考え直すようになりました。
大学を出てから、ありがたいことに職に就くことができ、自分のもらっている給料には満足していました。しかし、夫の給与明細を見たことがきっかけで、「もし違う仕事についていたらもっといい給料をもらっていたかもしれない。そうすれば、今とは違った生活をしてたかもしれない」と思うようになったのです。
夫の給与明細を見たあと、私は同じ職種での転職を考えたり、副業について調べたりするようになりました。
ちなみに、私の給与を見た夫は「ふーん」といった感じで、特に「少ない」とは思わなかったようです。現在の私は、転職をするなど具体的なアクションにはまだ至っていませんが、私の中で働き方の価値観が大きく変わった出来事でした。
著者/nanoka22
イラスト/おんたま
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