翌朝、突然サラちゃんが訪ねてきました。「ごめんなさい! ママにワガママ言っちゃったの。サラのせいなの!」と涙ながらに謝り、また一緒に遊びたいと訴えるサラちゃん。その姿に胸を打たれたはなさんは、「サラちゃんは何も悪くないのにごめんね」とサラちゃんを抱きしめます。
2人の様子を物陰から険しい表情で見ていたリカさん。はなさんに抱きしめられ落ち着いたサラちゃんは、「次はお菓子を買ってパーティーしよう」というはなさんの言葉に大喜び。「楽しみにしてる!」と言って、はなさんと別れます。家に帰り、リカさんに気づかれないよう、そーっと部屋に入ろうとしますが……。
母親に睨まれた娘は、とっさに…!?
帰宅したサラちゃんに、「何してたの?」と鋭い目つきで尋ねるリカさん。
危険を察知したサラちゃんは、「あっ……。えとね、えとね……自転車! 自転車のカギ、取り忘れてたから!」と、とっさに嘘をつきました。
「ふーん」
納得いかないような表情で、サラちゃんを睨むリカさん。
「そんなことより、今週も土曜はつむちゃん家に行ってもらうから。わかった?」
「うん! わかった!」
ひとりではなさんの家に行ったことを気付かれていないと思ったサラちゃんは、ひと安心。ご機嫌で遊びだすと、背後にはただならぬ様子でサラちゃんを見つめるリカさんが立っているのでした。
サラちゃんはリカさんの顔色をうかがうことが普通になっているのか、幼いながらにじょうずに空気を読んでいますよね。「子どもは親のことをよく見ている」とはよく言いますが、とっさに嘘をつかせたり、子どもが萎縮してしまうような関係性は良くないように思います。親子の関係は家庭によってさまざま。正解はありませんが、リカさんのように自分が都合の悪いときに子どもを睨みつけ、問い詰めるようなことは避けたいですね。