パニ子は45歳の専業主婦。夫のカズヤとは結婚20年目になります。
夫の会社は倒産目前
子宝には恵まれなかったけれど、仲睦まじい2人。ただ、最近カズヤが経営している会社の業績が悪く、倒産危機なのが悩みの種。
ある日の夜、普段はお酒を飲まないカズヤが酩酊して、部下・タシロに連れられて帰ってきました。どうやらまた契約が打ち切られ、やけ酒になってしまったそう。夕食を食べていないという2人を家に入れて、手料理を食べさせてあげました。
パニ子が考案した調味料がヒット商品に
料理を食べた途端、タシロが「な、何だこれっ?! うまい……! うますぎる!!」と大興奮。味付けを聞かれたパニ子は、オリジナルの調味料を見せます。専業主婦歴20年のパニ子が研究に研究を重ねて作り上げた、魔法の調味料。
これを見たタシロは、新しく売り出すことを提案! カズヤも乗り気です。大好きなカズヤの力になれると感じたパニ子は、カズヤの会社に入社し、協力することに。包装のデザインを考えたり、販売戦略を工夫したり、ホームページを作成したり、SNS広告を出したり……。パニ子の広告戦略が大当たりして、たちまちヒット商品に!
パニ子への嫉妬や苛立ち
会社の業績が回復し、社内でも尊敬され始めたパニ子。それに伴い、カズヤからの「パニ子はいいよな、有能でさ……」という妬みやつらみがひどくなっていきました。優しかったのに、「ここは俺の会社だ! この出しゃばりが!」と暴言を吐くまでに。顔を合わせるたびに「いつ辞めるんだ?」と聞いてきます。和解しようにも話も聞いてくれません。
パニ子は、万が一の時のために準備しておいた、とっておきの方法で仕返しすることに決めました。
とっておきの方法で仕返し!
ある日、いつものように暴言を吐くカズヤに、会社を辞めることを伝えます。「お前ごときが1人居なくなったって、会社は回るから大丈夫だ」とカズヤ。そして記入済みの離婚届を出すと、「お前みたいなおばさんはいらない!」とあっさりサインしました。
ちょうどそのとき、タシロからカズヤに電話が! パニ子と離婚することをパニ子からの社内メールで知ったタシロが電話口で大慌て。なんと、パニ子はあの調味料で特許を取っていたんです!
慌てるカズヤに、「勝手に技術を使ったら会社を訴えるから」と言い残してパニ子は出ていきました。
専業主婦から女社長へ!
その後、案の定カズヤの会社はすぐ倒産。カズヤはパニ子への慰謝料や企業への賠償金の支払いで、多額の借金を背負ったそう。恩をあだで返したので、自業自得です。
一方パニ子は特許を取得した調味料で新たな会社を設立! カズヤの会社で働いていたタシロや従業員たちに来てもらいました。これから色んな企業と提携して、日本だけでなく世界でトップを狙います!
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