貧血になった私はまるで別人のよう
42歳のときに経血が水っぽくなり、経血量が増えたしまむらさん。43歳を過ぎたころからは、生理になるとレバー状の血の塊が出るようになってしまいます。44歳で婦人科の定期検診に訪れたところ、以前から経過観察となっていた子宮筋腫が6cmから10cmにまで肥大し、鉄欠乏性貧血になっていることが判明。貧血は思ったよりも重症で、しまむらさんは数々の不調に見舞われてしまい……。
しまむらさんが患った「鉄欠乏性貧血」は、その名のとおり、体内の鉄分が不足して起こる貧血です。原因としては栄養不足や消化器系の障害、妊娠などがありますが、しまむらさんのように婦人科系疾患などで出血量が増えた結果、鉄欠乏性貧血に陥るケースもあるようです。
鉄欠乏貧血になっているかどうかは血液中のヘモグロビン値でわかり、基準値は成人女性の場合、12g/dl以下となっています。しまむらさんの場合は一時期、6.9g/dlまでヘモグロビン値が下がったので、重度といえるほどの貧血です。
爪が二枚爪になって欠けたり、目の下にクマができたり、眉毛が抜けたり、手荒れがひどくなったり。全身がだるくて、少し運動しただけでも息切れ。さらに、しまむらさんの場合は顔を含め全身の肌の色が黒ずんだように見え、写真に写った自分を周りと比べると、かなり顔色が悪く見えてしまったそう。また、鉄欠乏貧血を患っている方の特徴でもある「異食症」のような症状も。ミント飴を凍らせたものや生野菜を、体が本能的に欲していたのだとか。
その後、婦人科で処方された鉄剤を1週間ほど飲み続けると、みるみるうちに症状は改善。ずっと「年齢のせいかも」と思っていた不調の数々は鉄欠乏性貧血のせいだったとわかり、しまむらさんはとてもスッキリしたそうです。実際、40歳を超えて体のだるさが続くと「どうせ加齢のせいでしょ」と考えてしまう人が多いかもしれませんが、このように、実は病気が原因になっているケースもあると覚えておきたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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