白のワンピースを着てデートへ
当時の私は26歳で、のちに夫となる彼と付き合い始めたばかりのころです。
その日は市内を街ぶらデート。私はおめかしして白のワンピースを着て出かけました。
なんとなく、そろそろ生理がきそうな予感があったものの、もし生理がきたとしても、私の場合は生理初日は経血量が少なく、2日目に多くなるのがいつものパターン。念のために薄型ナプキンを着け、生理がきてもこれでバッチリだと思って家を出ました。
お昼ごろに合流してランチを食べ、街に繰り出してショッピングを楽しんだ私たち。夕方くらいに少し休憩することになり、そのときに女子トイレに寄ったのですが……。下着を脱いでトイレの個室に腰をおろしたときにビックリ!
いつの間にか生理が始まっていて、薄型ナプキンでは経血量をカバーできず、ワンピースのおしりあたりに経血がベットリ付いていたのです!
白のワンピースが経血で真っ赤に!
黒のような濃い色のワンピースだったらごまかすことができても、白色では真っ赤に染まった部分を隠すなんてできません。加えて、デート場所は人通りの多い街中。真っ赤な経血の付いた白いワンピースを着てこのままデートを続けるとなると、当然、周りの目も気になります。
ともかくナプキンを昼用の物に交換し、下着に付いた経血をトイレットペーパーで拭いて応急処置をして、彼を待たせたままだった私は急いでトイレを出ました。
デートを続行するのは難しいと考えた私は、彼にバレてしまわないようバッグを使って必死でおしりを隠しつつ、「用事があるから……」と言って、その後のデートをキャンセル。いつ周りに気づかれるかとヒヤヒヤしながら電車で帰りました。
家に着き、改めてワンピースを確認すると、想像以上に白のワンピースが真っ赤に染まっていました。この状態で外を歩いていたと思うと、本当に恥ずかしかったです……。「なぜ白いワンピースを着たんだろう」と後悔しました。
その後、洗面所でワンピースを手洗いしましたがなかなか落ちず、ますます気分がゲンナリしてしまった1日でした。
この一件を激しく後悔したので、あれ以来、「そろそろ生理がくるかな」と思ったら、上半身は白い服を選んでも、下半身は白いズボンやスカートをはかないようにしています。ちなみに結婚後、当時の顛末を夫に告白すると、夫はまるで気づいていなかったらしく「そのとき相談してくれたら一緒に服を買いに行ったのに」と言ってくれました。そんな夫のやさしさが少しうれしかったです。
監修/助産師 松田玲子
文/あこさん
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