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「若いんだし、なんてことない」生理のつらさをわかってもらえない…祖母からの傷ついたひと言

私は初潮を迎えたときから「生理が重い」と感じていました。しかし、祖母と母は生理がそれほど重くなかったようで、生理に対しての認識が私と違っていて……。そんな祖母から言われて傷ついた言葉があります。

「若いんだし、なんてことない」生理のつらさをわかってもらえない…祖母からの傷ついたひと言

 

「若いんだし、なんてことない」生理のつらさをわかってもらえない…祖母からの傷ついたひと言

 

登山をする日に生理が

私が中学生のころ、母と祖母と高尾山へ登山に行くことになりました。しかし、その日は朝から生理が始まってしまって、おなかがズキズキと痛く、体もだるい感じでした。

 

薄いサイズのナプキンをつけ家を出て、登山を始めた私たち。すると、歩き始めてすぐに経血が流れ出る感覚が。私は「歩くんじゃなくて、リフトに乗りたい」と2人に伝えましたが、祖母から「若いのに何言ってるの! せっかくだから歩いて登ろう!」と返されてしまったのです。

 

魔の分かれ道

私はそのころ、生理の話はタブー視されていて恥ずかしいことだと思っていたので、家族だからといって「生理だから歩いて登りたくない」と理由を言えませんでした。体育会系の祖母と母は、休まずにどんどん登っていき……体がだるい私はついていくのに必死。

 

そして、道が二手に分かれているところに着きました。左は、急な階段道の「男坂」。右は、道がなだらかな「女坂」。すると、祖母は迷わず108段も階段がある男坂へ。

 

祖母についていくように私も階段を上り始めましたが、私は途中、階段に座りこんでしまうことも。それでも時間をかけ、休憩をとりながら登り続けました。

 

山頂へ

ゴールが見えたとき、薄いナプキンを伝ってじわーと足のほうに経血が流れている感覚がしました。慌てて山頂にあったトイレに駆け込み、新しいナプキンに替えた私。黒いズボンをはいていたので、幸いズボンに経血が付着しているのはわかりませんでした。

 

そんな私の行動に、祖母と母は、私が生理だと気づいたようでした。ただ祖母は「若いからなんてことないわ」とひと言。しかし、帰りは私の願いを聞き入れてくれて、無事リフトに乗って帰宅。自宅でゆっくりと休むことができました。

 

 

中学のときは思春期真っ只中で、家族であっても恥ずかしくて生理についてなかなか言えず、さらに祖母の軽いひと言に深く傷ついてしまいました。生理に「若い」というのは関係ないと、今、声を大にして言いたいです。

 

生理に関して、周りの人の適切なサポートがないときの孤独感はつらいもの。私は周りの人が生理でSOSを訴えていたら寄り添えるようになりたいなと思いました。

 

著者/伊東理恵子
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子

 

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    マンガ家・イラストレーターののぱ

    2014年8月生まれの息子は発達凸凹さん。(自閉症スペクトラム及びADHD) 大変なことも沢山あるけれど、ピースフルでとびきりキュートな息子にいつも笑顔をもらっているシングルマザーです!南九州に生息しています。

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