モヤモヤの正体は?
44歳で婦人科の定期検診に訪れたところ、以前から経過観察となっていた子宮筋腫が6cmから10cmにまで肥大し、鉄欠乏性貧血になっていることが判明したしまむらさん。鉄剤とホルモン剤による治療を3カ月続けたのち、本格的な治療に移るべく、紹介状を持って総合病院を訪れました。その後MRI検査などを受け、腹腔鏡手術で子宮筋腫を切除することが決定。そんな中、しまむらさんは治療期間中にモヤモヤしてしまうときがあって……。
かかりつけの病院に定期検診に訪れ、主治医に「筋腫を取ったほうがいいかも」と言われたときから、しまむらさんがとても困っていたのが「入院中の子どもの世話を誰に頼むか」でした。両親は遠方に住んでいて、夫は仕事の都合もあってスケジュールが読めない。入院日程の調整をしたいけれども、なかなかうまくスケジュールが決まらないのがネックになったそうです。
加えて、周囲の人々はそれぞれ思いおもいの解釈で気づかいの言葉をかけてくれるのですが……当事者であるしまむらさんには思うところもあり、次第にそれらを受け流すのがしんどくなってしまいます。さらに治療費も思った以上に高額で、じわじわと生活に負担がかかっていきます。
そんな中、最もモヤモヤしたものが「夫の無理解の壁」だったそう。もともと、しまむらさんの夫は論理的な考えの持ち主で、子宮筋腫についての相談を持ちかけたところ、「良性だから命に関わるものではないでしょ」と一蹴されてしまったのです。しまむらさんいわく、この時期は気持ちが守りの姿勢に入っていて精神的に敏感になっていたからこそ、夫に対して余計にモヤモヤしてしまったのだとか。
このとき、しまむらさんは正論が欲しかったわけではなく、ただ気持ちを理解して寄り添ってほしかっただけなのでは?と感じました。病気にかかったまま生活する人や闘病中の人の気持ちは、同じ病気になった人や同じ状況の人にしかわからないところもあるとは思います。しかし、芯のところで本当の理解はできなくても、夫婦間で「つらいことや大変なことは2人で分け合おう」と同じ心持ちで接するだけでも、しまむらさんの気持ちも少しはラクになるのはないでしょうか。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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