産後、慣れない場所での育児でしたが、トオルと義母に支えてもらいながら過ごしていました。うまくコミュニケーションが取れない義兄に不安を覚えつつも、トオルと義母に支えてもらいながらどうにか日々を過ごしていました。
ある日レイさんが「娘を母に会わせるために実家に帰りたい」と相談すると、激昂し拒否したトオル。「嫁いだら実家に帰ることは恥」と言われ、実家へ行くことも許されません。
そんな中、娘が義兄のお気に入りのコップを壊してしまうトラブルが発生。怒った義兄はしつけと称し、娘が持っていた人形を取り上げ、引きちぎりました。
私が苦しんでいるのにどうしてそんなに笑えるの…?
トオルからのネチネチ攻撃を聞き続け、さらに義兄の警戒もし続けていたレイさん。ある日、髪の毛がごっそり抜けてしまいます。初めは見て見ぬふりをしますが、その後も抜け毛は止まらず、ふとしたときにトオルに気づかれてしまいます。
ところがトオルは、心配するどころか大笑い! レイさんは恥ずかしさのあまりこらえきれずに泣いてしまいます。
「妻がはげてても、愛してあげられるのは僕くらいだよ」
一見やさしく感じるトオルの言葉……でも、もうそこに愛は感じません。その後もますます髪が抜け落ち、毛量が半分ほどになっても、お金を理由に病院へも行かせてもらえず、母親と連絡を取ることさえ禁じられてしまったのでした。
慣れない場所で、慣れない育児に奮闘するレイさん。それに加えてトオルからのしつこい小言に、義兄の嫌な視線……。レイさん自身も気づかないうちに相当なストレスがかかっていたのでしょう。
こんな風になってしまうほど必死に頑張っていたレイさんの姿を見て、平気で大笑いできるトオルの人間性を疑ってしまいますね。
まずはレイさんの心配をしたり、一緒に病院に行ってあげたりと、レイさんの心と体を大切にしてほしいと願うばかりです。
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