産後、慣れない場所での育児でしたが、トオルと義母に支えてもらいながら過ごしていました。うまくコミュニケーションが取れない義兄に不安を覚えつつも、トオルと義母に支えてもらいながらどうにか日々を過ごしていました。
ある日レイさんが「娘を母に会わせるために実家に帰りたい」と相談すると、激昂し拒否したトオル。「嫁いだら実家に帰ることは恥」と言われ、実家へ行くことも許されません。
しかし、引きこもりの義兄の視線やトオルからの執拗な文句に、レイさんは心も体もボロボロ……。気づくと髪の毛が半分ほど抜け落ち、その姿にトオルは大笑い。レイさんはどんどん追い詰められていくのでした。
もう限界!再び「実家に帰りたい」と伝えると…
優しかったトオルはもうおらず、ネチネチ言われる攻撃にレイさんは身も心も疲れてしまいます。
さらに髪の毛が抜け落ちてしまったことで、トオルに「外には出ないで」と言われたレイさん。義実家に幽閉されたレイさんは限界を感じ、トオルにもう一度「実家に帰りたい」と訴えます。
しかし、トオルはまたも拒絶。「じゃあいつになったら帰れるの?」と聞くと、トオルは「一生会わなくてもよくない?」と答えました。
「もし黙って帰ったりしたら、桃がどうなっても知らないよ」
この言葉を聞いて、ハッとしたレイさん。トオルにはレイさんや娘への愛情などなく、自分の思い通りになる人間をそばに置いておきたかっただけだと確信します。
そして次の日、荷物をまとめ、桃と一緒に家を飛び出したレイさん。しかし、これからのことを考えると一気に不安に飲み込まれてしまうのでした。
トオルと過ごしてきた中で感じていた違和感の答えがわかったレイさん。トオルは愛情ではなく、自分に従うよう少しずつレイさんの心を蝕んでいたようです。
トオルの支配から逃れようと、勇気を出して家を出たレイさん。不安は募りますが、桃のためにも前を向いて頑張ってほしいと願うばかりです。
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