義実家への帰省中に
冬のある日、夫の父が亡くなったため、私と夫は慌てて義実家に帰省しました。無事に義実家に到着し、その後葬儀が終わりました、そして家に帰る日の前日、ニュースで「10年に1度というほどの大寒波が日本を襲う」とニュースが伝えていたのです。
わが家は子どもが3人いて荷物も多いので、義実家に帰るときには飛行機や新幹線ではなく車で移動していました。義家族や親戚からは「大雪だったら大変だから、日にちをずらして帰ったほうがいい」と言われたのですが、仕事の都合などを考えて、私たちはその日のうちに帰路につくことにしたのです。
雪で進めなくなり…
義実家を出たときには、ちらつく程度だった雪は次第に本降りになり、道路に積もっていく雪を見て、私たちは不安になっていきました。
普段、私たちが住んでいる地域では雪があまり降りません。そして、夫も実家を出てから免許をとったため、雪道の運転には不慣れでした。
それでもなんとか進めるところまでは進もうと車を走らせましたが、途中で雪に阻まれ先に進めなくなってしまったのです。幸いにもそこは車通りのない道で周囲に車はいなかったため、追突される心配はなさそうでした。
それでも、「雪でこのまま動けなかったらどうしよう。子どもも乗っているのに……」と不安が募ります。「このままではいけない」と思った私たちは、一度落ち着いて解決策を練ることにしました。
夫の言葉でピンチを脱出!
しかし、雰囲気を察した長女が泣き始めてしまい、私もオロオロしてしまいました。しかし、夫が冷静に「俺が外で見るからママが運転してゆっくりUターンしてみよう」と提案してくれたのです。
私は「雪で車が故障してしまったのでは?」と思っていましたが、夫は「雪で軽い登り坂を登りきれなくて止まってしまったのかも」「Uターンができれば元の道に戻れるかもしれない」と言うのです。
私は夫の指示通り、恐る恐るハンドルをきりました。何度か切り返してUターンに成功! 後続車はなかったため、ゆっくり時間をかけてUターンして、なんとか元の道に戻ることができました。
このまま雪道を走り続けるのは危険だと判断し、そこから5分くらいの場所にあったホテルに急遽1泊することに。暖房が効いているホテルの室内に入り、ホッとひと息ついたとき、緊張が解けてようやく安心することができました。
夫と結婚して5年が経ちましたが、結婚生活の中で一番大きなピンチでした。あのとき、「どうやってこのピンチを乗り越えよう」と冷静に考え、行動してくれた夫に感謝しています。
楽しいことだけでなく、ピンチも一緒に乗り越えたことで絆が深まったように感じ、今後も夫婦で協力し合っていきたいと思いました。夫に対して「この人と結婚してよかった」と改めて感じた出来事です。また今後は、雪道の運転には十分注意をして、無理をしないようにしたいです。
※雪の中の運転で危険を感じたら、無理をせず安全な場所に停車してください。また、雪道で身動きが取れなくなったら、道路緊急ダイヤルやJAFに連絡し、状況によっては警察に通報してください。
著者/Sugar111 佐藤 幸代
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