きっかけは行為中のちょっとした休憩
僕たち夫婦がレスに至ったのは、行為中に僕が少し休憩したことがきっかけでした。新婚当初は事のはじめから終わりに至るまで、休みなくおこなうのが普通でしたが、当時の僕は連日の残業で疲れていたこともあり、行為中に眠気を感じてしまったのです。コンディションが落ちていると感じ、気を引き締めるために、一旦行為を中断しました。
僕は数分経ってからやり直すつもりでしたが、妻は中断されたことに白けたようで、僕が戻ると「もうそういう気分ではなくなった」と言って寝てしまいました。そのときは一時的にへそを曲げただけと楽観的に思っていましたが、数日後に妻を求めると「する気がない」とあしらわれてしまい、以降レスに陥ってしまったのです。
数年間のレス解消に至った理由は?
妻とのレスは約3年ほど続きました。その間、不思議なことに性欲を感じず、もちろん浮気することもありませんでした。妻と一緒にいることに苦痛に感じるわけではなく、日々の夫婦関係は良好ですが、夫婦生活にかんする内容はお互いにタブーになっていたのも事実です。
僕はレスのまま老後に至ってしまうのか、と漠然とした不安をかかえていましたが、ある日突然解消の日が訪れたのです。その日の夜、何気なく見ていたテレビ番組で、昭和に放送されていたお色気番組が紹介されていました。僕たち夫婦が子どもだったころに放送されていた番組で、僕は懐かしさを感じながら見ていましたが、妻は次第に顔を赤らめていきます。そして、「久しぶりにしたい」と言ったのです。
テレビ番組を見ていただけで、妻の心に変化が生じるとは思わずかなり驚きましたが、冷えきっていた体の関係が解消されることの喜びが勝り、その日は翌日の明け方までついつい張り切ってしまいました。それまで自分なりにムードを作ったり、妻を気づかっていたつもりでしたが、まさかこんなことでレスが解消するとは思いもよりませんでした。
僕たち夫婦がレスに至ったのも、そしてレスが解消したのも本当にささいなきっかけでした。意図したことではないため、どう解決すべきか悩みましたが、今は以前のように妻との結びつきが戻りとても幸せです。
著者/匿名
作画/ちゃこ
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