大家族で育った私の時間の使い方
私は5人きょうだいです。下に弟が2人、妹が2人います。両親と祖母もいたので、どちらかといえば大家族でにぎやかな家に育ちました。自分だけの部屋もなく、いつも誰かと一緒に過ごしていたため、今でもひとりで過ごすのは苦手です。
新婚時代、夫の帰りは遅い日が多く、ひとりで留守番をするのがとても寂しかった記憶があります。それでも半年後には長女が生まれ、ちょっとにぎやかな生活を取り戻しました。数年前には離婚して家を出ましたが、子どもたちもついて来てくれたおかげで、相変わらずにぎやかに暮らしていました。
あれからもう20年近くが過ぎ、3人いる子どもたちも大きくなりました。彼女らがおのおのに過ごすことは、成長だと喜ぶ半面、寂しい気持ちもあります。ただ、これからの人生を考えると、私もひとりの時間を有意義に過ごせるよう工夫が必要だなと思い始めました。ただいま47歳。人生はまだまだ長いと感じるからです。
おひとりさまを充実させるために品数を増加
まずごはんをひとりでもおいしく食べられる工夫をしてみようと思いました。小さめの小鉢を用意して、いつもより品数を多めに作ってみます。もともとはストレス発散に料理を作るタイプなので、品数を増やしたところで気になりませんでした。
食卓に4つの小鉢と主菜、ご飯、お味噌汁を並べて食べてみました。初めは話をする相手がいなくて寂しいなと感じていたものの、「どれを食べようか」「この鉢は緑を添えたほうが彩りがきれいに見えるから、次はさやいんげんを入れてみようかな」など、さまざまなことが頭をよぎり、あーでもないこーでもないと考え事をしながら食べていることに気付きました。
ひとりの時間の大切さに気付いた
実際にひとりでとる食事は、誰にも邪魔されず静かに考えごとができて快適でした。ひとりは苦手だと思い込み、なるべく誰かと過ごそうと予定を入れてしまう自分にとって、こんなに有意義に時間を過ごせるとは思っていませんでした。
気付けば幼少のころから騒がしい家で育ち、家事や子育て、仕事に追われて生きてきた47年のうち、「自分の時間」はどれだけ取れていたのだろうか? それが嫌だったとは感じていませんでしたし、そもそも「自分の時間」という概念すらありませんでした。
でも今、ひとりの食事などによってその時間を持つことができ、落ち着いてあれこれ考えることで自分で自分をねぎらうことの大切さにも気付けた気がします。
まとめ
子どもたちが巣立っていく日も、遠い未来ではないと自覚はしているつもりです。寂しくないといえばうそになりますが、そんなとき「お母さんが心配だから……」と旅立ちをちゅうちょさせてしまうことにならないようにと、いつも心に留めています。これからは自分の時間を大切にしながら、自分自身も大切にしていきたいです。
次は自分へのご褒美にちょっと奮発して、高級食材を使って料理しようか……。なんて、たくらんでいる今日このごろです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:くらげ
23歳社会人、専門2年、高2の娘を持つシングルマザー。本業の他に収入を増やそうと始めたWEBライターだが、時間の使い方がつかめず悪戦苦闘している。【自由と安定】を求めて絶賛精進中。