そんなある日、塾長に例の手紙の一件があってから、ずっと休んでいる良子ちゃんの問題について問われてしまったオイカリ先生。さらに、塾長からは「犯人は分かったんですか?早く解決してください」と圧をかけられてしまいます。
焦ったオイカリ先生は、「良子が安心してこのクラスに戻って来られるように、つむ田をクラスから早く追い出さないと……」とあることを思いつきます。そしてその翌日、つむ田さんが帰った直後に、テストに関する大事な話をみんなの前で始めたのでした。
先生の質問に教室中がざわついて…
オイカリ先生の質問にざわつき始める子どもたち。
「あれー?みんな分かんない?
この時期に下のクラスに落ちたやつがどうなるか」
「そんな馬鹿たれは志望校には受かりません!」
そう言うと改訂版の試験範囲と予定表を配り始めた先生。
しかし、ひとりの男子生徒が困惑しながらも、
質問をしてきたのです。
「あの……先生これ、前に言ってた範囲と
全然違くないですか?それに……つむ田もう帰ったけど、
あいつには……」
「三平……と賢いお前たちなら分かるよな?」
「先生はいじめをする奴は絶対に許しません。
今から話すことは先生とお前たちだけの特別な秘密……」
さらに、先生は良子ちゃんが塾に来られなくなった理由は、
つむ田さんが良子ちゃんをいじめていたからだと
説明したのでした。
テストの範囲も大幅に変更するなど、先生が徹底的につむ田さんをこのクラスから追い出そうとしているのが、ひしひしと伝わってきます。しかし、クラス分けがかかっている大事なテストなのにもかかわらず、つむ田さんのいない所でこのようなことを勝手におこなってしまうのは、塾の講師としてはあるまじき行為ですよね。