そんなある日、塾長に例の手紙の一件があってから、ずっと休んでいる良子ちゃんの問題について問われてしまったオイカリ先生。「良子が安心してこのクラスに戻って来られるように、つむ田をクラスから早く追い出さないと……」と焦ったオイカリ先生は、次のクラス分けテストでつむ田さんを今のクラスから落とすことを考え付きます。
そしてその翌日、早速オイカリ先生は行動に出ることに……。塾の授業が終わり、つむ田さんが帰ったのを確認すると教室の扉を閉め、テストの範囲の改訂版の予定表を配布したのでした。
しかし、直前にテスト範囲が変わっているなんて、全く知らなかったつむ田さん。テスト当日問題を見ると、顔面蒼白になってしまって……!?
頭がパニックに! テストの問題がとにかく難しくて…
(最近授業で習ったとこは一切出てない……
問題もいつもより難しい気がする……)
(えんぴつの音……すごい。
みんなこれ解けるの?
手が止まっているのは……私だけ?)
"試験範囲を間違えたんだ"と、
焦りが止まらないつむ田さん。
しかし、なぜかこのタイミングで
コワモテ先生の言葉を思い出したのです。
「つむ田さんならできるんだから頑張りな」
そして苦戦しながらも、やっとの思いで
テストの問題を解き終えたのでした。
「ほら、手を止めてテスト回収するぞ。
午後にはクラス分けの結果を発表します」
そう言うと、テストを回収オイカリ先生。
「いやぁー先生のほうがドキドキするなぁ……」
思わずそう呟くと、
心の中でニヤニヤが止まらないのでした。
全然違っていたテスト範囲だったことから、手が止まってしまったつむ田さんですが、コワモテ先生の言葉を思い出したことで、なんとか落ち着きを取り戻せたようでよかったですね。できる範囲でつむ田さんは精一杯頑張ったと思うので、自分で自分を褒めてあげてほしいです。