「誠(パパ)から聞いて必要かなぁと思って」と言って義母が持参したのは、離乳食でした。
「離乳食作りって大変でしょ? 少しでも力になりたくて……」
目を潤ませて“健気な義母”を演じる義母。
ママが「ありがたいですけど……」と言った瞬間食い気味に、「そうでしょう! これからは定期的に作って持ってきてあげるわ!」
喜んでそう言う義母。
しかしママはきっぱり断りました。するとママが断るのことも想定済みの義母は……?
本音を隠して義母が泣き落としで懇願!
「今度は誠(パパ)がいる週末に持ってくるって言ったら……どうかしら?」
突然の義母の提案に驚くママ。
「菜々子さんまだ私と2人になるのは……嫌よね。だから断ったんでしょう」
そう言う義母は、
「赤ちゃんのお世話が大変でしょ」
とママに寄り添う言葉をかけ、さらに
「手作りの離乳食が冷凍であれば便利だと思わない?」
と言葉巧みにママを惑わす作戦に出ました。
「それは大変ですけど……でも自分で作るのも楽しいですから……お母さんも作るの大変でしょ……」
やんわり断ろうとするママの言葉を遮って、
「とんでもない! 自業自得だけど……この家に来られなくて寂しいのよ。だから離乳食くらい、ね? お願いよ」
涙ながらに訴える義母。
少しずつ、少しずつで良い。
信頼関係を回復して、そしてたまにバレない程度に……時々は合鍵も使って、この家でまた菜々子さんと話したい。
「お願いよ。菜々子さん……」
ゆくゆくは毎日会いたいの。
義母の策略にママは……!?
「ママが大変だから離乳食を作ってきた」なんて言う義母ですが、結局は離乳食をだしにしてママの家の中へ入りたいだけでした。 かわいい孫を見に来るよりも、ママと話すことのほうがどうして優先順位が高いのでしょうか……。
泣き落としにかかっている義母ですが、再び家の中に入って来られたら困るので、ここで甘い顔をしてはいけませんね。