イライラし始めたのは…
私の初潮は小学5年生のとき。そのころは、特に生理前も生理中も大きな症状を感じることなく過ごせていました。しかし、中学生になると、急に小さなことにもイライラを感じるようになったのです。
私には母がおらず、父の姉である叔母にお世話をしてもらっていました。そのため、私のイライラの対象は自然と叔母に。叔母から何か手伝いを頼まれると言い合いになり、部屋に篭もることが多くなった私。父に叱られることも増えました。
イライラの原因は?
自分でも何にイライラしているのかわからなくて、叱られるたびに泣き叫んだり、物に当たったりすることがありました。そのたびに「イライラするのは反抗期だからなのかな……」そう思って自己嫌悪に陥ることも。
そんなとき、従姉に声をかけられました。そして、私がイライラとするのは決まって生理前から生理前半くらいではないかと言うのです。従姉は、母も姉妹もいなかった私を気にかけてくれ、私の生理周期をなんとなく把握してくれていました。私がイライラしたり情緒不安定になったりするときは「生理前のことが多いのではないか」と思ったようなのです。
そして生理前にイライラしたり情緒不安定になったりするのは、PMS(月経前症候群)だということを教えてくれ「一緒に解決していこう」と言ってくれて……。
家族の理解
従姉は叔母にも相談してくれたようで、叔母も「言われてみれば……」と思った様子でした。
改めて3人でPMSや生理のしくみについて学び直し、叔母と従姉は一緒に対策を考えてくれました。叔母や従姉に協力してもらいながら、食生活を改善したり、なるべくストレスを溜めないようにしたりと、私は生活習慣を改善していくことに。それでも私の気持ちが落ち着かないときには、叔母がドライブや買い物に連れて行ってくれ、気を紛らわてくれることもありました。
私が高校生になると、自然と無性なイライラを感じることは少なくなっていきました。自分の感情をコントロールできるようになっていったのだと思います。
とはいえ、今でもたまに生理前になると無性に泣きたくなったりイライラしたりすることがあります。そんなときは無理をせず、ドライブやカラオケに行って気分転換をするように。あのとき、叔母と従姉が寄り添ってくれたことは私の中で大きく、今もずっと感謝している出来事です。
著者/櫻井 藍
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!