衝撃のルールとは!?
体育に力を入れている高校に進学したナムルさん。次の体育の授業からプールが始まるということで、体育の先生から持ち物や着替え、注意事項などについて説明がありました。そのとき、プールの授業における女子の生理時についての説明もあったのですが……。
※入水中は水圧の影響で血が出にくくはなっているものの、出血する場合があります。また、プールや温泉など水を通して感染する病気として、トリコモナス腟炎やレジオネラ症が挙げられます。生理中は腟内の免疫力が下がると考えられるため、感染症には注意しましょう。
「生理でもプールの授業は基本的に参加してもらいます」と、体育の先生から衝撃の説明が! 先生は「生理は病気ではなく、女性なら誰でも経験することなので、先生は生理を特別視しません。先輩たちも普通に入っています」と言うのです。この説明を聞いた生徒たちは、驚きどよめいてしまいます。
説明を受けてざわざわしている生徒たちに、先生は「生理を理由に休むのはサボりと一緒です」と言い放ちました。さらに、「どうしても見学したい場合は体育館で筋トレをしたあと、残りの時間はグラウンドを走り、学期末の補講に休んだ分参加すること」と説明をします。これを聞いたナムルさんは、「普通に授業に出たほうがラクじゃん……」と感じたと言います。
ナムルさんは、ひと通り説明を受けたプールの授業のルールについて、女性の先生はどう思っているのだろうと疑問に思いました。生理を経験している女性の先生には、生理のときプールに入りたくないという気持ちをわかってもらいたいですよね。
生理中のプールについて、2010年に日本臨床スポーツ医学会産婦人科部会が「月経中のスポーツ活動に関する指針」(日本臨床スポーツ医学会誌:vol18 No.1,2010)として、「生理中の水泳は医学的に問題ない」ということを示しています。しかし、授業などの場合は本人の自由意思を尊重し、強制すべきではないとの記載もあります。学校の先生が言うことが絶対正しいとは限らないので、正しい知識を身につけておくと役に立つかもしれませんね。
※参考
日本臨床スポーツ医学会産婦人科部会 「月経中のスポーツ活動に関する指針」(日本臨床スポーツ医学会誌:vol18 No.1,2010)
監修/助産師 松田玲子
ナムルさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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