生理痛で動けなくて…
彼と付き合い始めたころのことです。私は彼とのデートだった日に生理がきてしまい、ひどい生理痛に襲われていました。当時は生理周期が安定しておらず、生理がくることは予想できずにいて……。申し訳なく思いながらも、私はデートをキャンセルしたい旨を彼に連絡しました。
すると彼からこんな返信が。「大丈夫? 出かけるのは明日にする?」と。
生理期間中は生理痛や体のだるさが続くことが多かった私。次の日、生理痛がピッタリなくなるというわけではありませんでした。生理の症状は人それぞれですが、私はこのとき「もしかして彼は生理のことをよくわかっていないのかも?」を感じるように。
生理痛がひどかった私は、「明日も無理だと思う」と送ると、彼からは「そんなに続くの!? 大変だね」という驚いたような返事が返ってきました。そして、結局、デートはまた後日ということになりました。
知る機会の少なさ
生理が終ったころ彼に会うと、「もう大丈夫?」と気づかいの言葉をかけてくれました。そして、「彼とはこれからも一緒にいたい」「だからこそ、生理について知ってほしい」と思っていた私は、思い切って自分の生理について彼に話してみることに。
生理が毎回とても重いこと、生理痛も1日だけではおさまらないこと、生理中は眠くなったり食欲が爆発したりすること、生理中だけでなく生理前には気持ちが不安定になること、これらの症状は生理のたびに同じというわけではなく、その時々で違うこと……。
すべて聞いた彼は…
彼は真摯に私の言葉を聞いてくれ、「全然知らなかった」と呟きました。そして「学生のころで生理のことは習ったけれど、女性は定期的に血が出る時期があるというくらいしか知らなかったよ」「身近に話してくれる人がいないと、男性には知る機会が全然ないね」と続けたのです。
私とお付き合いをする前に交際していた女性は生理痛がほとんどない方だったようで、彼は女性とのお付き合いで「生理」についてさほど気にすることはなかったよう。
私のような生理が思い人もいると知ってから、彼は私の体を気づかってくれるようになりました。
私は自分のことを彼に話して気持ちがとてもラクになりました。とはいえ、まだまだ「生理の話はタブー」というような風潮が残っていて、生理について知る機会が少ないのかなと感じています。家族やパートナーなどに、自分の体のことをもっと気軽に話せて理解し合える、そんなやさしい社会になればいいなと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/岸田まみこ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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