学生時代、担架で運ばれた友人
私は学生時代から生理痛がひどく、授業の途中にトイレに駆け込むこともしばしばありました。
また、私の友人も生理痛がひどく、おなかの痛みに耐えられず、椅子に座っているのもつらかったそうです。ただ彼女は教室で急にうずくまるなどすると周囲に迷惑をかけると思ったようで、授業前に教室から抜け出すこともしばしば。動けなくなっているところを発見されて担架で運ばれるところも目にしたことがあります。
私自身も生理痛でつらい思いをしていましたが、私以上につらそうで、生理の症状は人それぞれなのだと実感した瞬間でもありました。
自分の体との向き合い方
その生理痛のひどかった友人は、看護師になるために猛勉強し、看護師国家試験に合格。勉強をしている中で、自分の体との向き合い方も徐々に変わっていったそうです。
ある日、その友人と生理中の体調の変化について話をしていたとき、看護師の友人からある本を読ませてもらう機会がありました。それは生理痛の緩和方法が載っているものでした。
そして、私は末端冷え性に悩まされていたのですが、そこには、体の冷えを改善することで生理痛も緩和される可能性があることが記載されていたのです。
私自身、生理痛を緩和する方法として体を温めることは知っていて、生理中に使い捨てカイロをおなかに貼ることはありました。しかし、生理が終われば通常通りに生活するだけだったので、冷え対策までは頭にありませんでした。
それからは、まずはできるところから初めてみようと、冷え改善に努めることに。
さまざまな方法で体を温める
手始めに足の血流をよくするために、体質改善の本に記載されていた揉みほぐしをしてみました。足の指の付け根に手の指を1本1本挟み、力をグッと入れては緩めるというマッサージです。初めて手の指を挟んたときは、あまり動かしていなかったところだからか、足の指が痛かったことを覚えています。続けるうちに次第と慣れていきました。
そのほかにも、日ごろから湯船に浸かって体を温めることを意識したり、積極的に常温や温かい飲み物を選ぶなど、体が冷えないように気をつけました。
また毎年冬場になると、足が霜焼けになるほど冷えていたのですが、体を温めるように気をつけるようになった翌年の冬からは、強い冷えを感じることは少なくなったように思います。
体質改善を始めたきっかけは生理痛を和らげたいという気持ちが大きかったのですが、同時に冷えの改善もあったのは正直うれしかったです。生理痛が劇的に軽くなったわけではないのですが、継続的に体を温め血流をよくすることで生理痛も以前より和らぎ、冷え性も改善したことは、私にとってはプラスなことだったので、今後も続けていこうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※すべて個人の感想であり、感じ方には個人差があることをご了承ください。
著者/月野 結
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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